■立ち位置
走って流すのは汗だけじゃないだろう
飛び越えるたびに 僕らは過去を忘れてしまった気がしてる
切られて流すのは血だけじゃないでしょう
疲れて振り返り 懐かしみを覚えてみても 先にはまだ道
その場がすべてだった 乗り切ることだけで
頭上に輝くものもみずにいた 余裕なんてなかったから
確実に失った何かがある
自分の重さを感じることが 何よりも辛くて
耐え切れなくなったなら
見えなくなって 初めて聞こえた
あせり過ぎていた日々 過去は私たちを攻めるだけで
聞こえなくなって 初めて見えた
まるで進むことをやめた 息することもままならない
その場がすべてだった 感じることもないまま
足元にあるものもみずにいた 私たちが見ている先は
すぐ目の前には幕が下がってる
月日を重ねて 何が変わったという?
誰を見つづけ 誰から見られている?
私は多分 考えることをやめていた
戻る日も分からずに 聞こえないふりをしている
近くにいた人 今ではもう
月日を重ねて 何が変わったという?
誰を見つづけ 誰から見られている?
あの日 明日は…
■ウチノ
好きなことも分からなくなってしまった毎日は
自分を責めることと 許すことに繰り返しでしかなくて
取り返しのつかない人間関係でさえも
手を出さずにいてしまうから
皆 私を忘れてしまうんだろうなと思います
背の高さで決まってしまった目線は 変えることができなくて
体の成長 心の成長 同じ時期に
私はその辺に埋まっている死骸のように
考えることもできずに 何もかも止まった気がします。
傷みすぎた腕からは幼稚な思い出ばかり
硬くなりムラサキに染まってゆくのでさえ もう自分じゃないんだと思える
光の中で輝き過ぎた私たちは
近くにあった優しさえ 目がくらみ 見失ってしまう
個人が居ることの大切さは
空いている席の不安と今ばかり色あせていくようで
思い出や別れた人にすがる毎日を送って
寂しさなんて知らないはずなのに 君が居ないと思ってしまう
■マワリ
距離を置いて 離れてゆくのは
見えないことが 多すぎていた
求めて迷うこと 俯きながらでもいい
進むべき道が あるならば
大きく空を仰いで 記憶に残るのは
果てのない あるべき時 ここにはもうない
過去を振り返って 聞くべき言葉を
耳を塞ぐことで 逃げていた
分かっているから 手を伸ばすことも
できずにいるんだ
上手くできない 考えることも 行動も
掻きたてるのは 不安ばかりで
思い出にすがることも 今では飽きた
微笑むこともなく 泣くこともなく
今思うのは 遠ざかった人
理由ばかりを 考えて
こうすれば良かったと 後悔
拘わりのないように 生きていければ
たぶん 人に迷惑をかけずに これたのだろう
振り切れないのは 生きてることの罪悪感
悪いことをしている 訳はないけれど
ここにいることが 全てになる前に
自分が見ることができる 力を信じて
一歩でも近づけるように 今はしていきたい
だから もう私をみないで
とりあえず ぼくはいらない
この場所も この色も
いつもの土でできたものを身にまとって
生まれてから得たことさえ 捨ててしまったよ
感じない そんな体が欲しかった
心はどこか飛んで 何も見えないように
人を気にするばかりの
そんな毎日なんて ばかげてると思うのに
別に我慢をしているわけでもないのに
びらんするればいいと思う皮膚は
いつも私の体を覆っているよ
変えられないの 変えたくないの
■痛みのない痛み。
だんだんと何がなんだか分からなくなっていて
気が付けば この先の道が途絶えているんじゃないかと思うようになった
ただ流れに乗って 進んでいた あの頃と
一体 今は何が違うっていうのだろう
無理やりここまで歩んできた訳ではないけれど
ここまで疲れて 何がしたかったのだろう
帰り道 知っているはずなのに どこに行き着くかなんて 関係ないって思った
渦巻く痛み いびつで無様な姿だけ 落ちていって
誰も信じたくはない 今は信じることができない
自分の向かう先が不安定で 今にもその場にうずくまってしまいそうだから
何も聞きたくなくて 耳を塞いでみた
そうすると自分だけの世界が広がって
寂しい気持と不安だけがあふれ出てくる
止めることのできない時間とそれに従う体
頭だけがどこにもいけずにその場にいた
ただよって 消えることもなく ただ…
安心が欲しかったのかもしれない
だから不安定な今を変えたくて 進もうとしていたんだと思う
けれどそうすることによって 一瞬の安らぎ
それに満足して終わりにしていたような
結局 昨日と変わらない日々
そこにただようことの嬉しさも 満足のいく日なんだと思う
今が嫌だ その事実どこに向けていくの?
ほら あの頃のように なんて 覚えてるわけないよ
精一杯だった 信じることなんて容易にできたはずなんだ
積み重なった それが全ての理由 経験が邪魔
何もしたくないわけじゃない それなのに
動かない腕と たまる考えと世界
吐き出す糸口もなくて 誰かに頼っては
また引き返して 閉じこもってしまう心
体だけは時間に従って進んでいるのに
飲み込むのが嫌な明日 不安だった
■冬
落ちないで そのときが来たら 冬が訪れるから
いつまでもそこにいてという言葉 自分のわがままだと知った
熟れたものに 喜びを感じていた 腐り始める前の
大きな後悔がやってくるとも知らずに
ばかみたく笑ってた 一人でいることあたりまえで
いつも眺めていただけの明日は目をつむっただけで訪れる
その簡単さ 続けていく価値なんてあるのか
知っているわけじゃないが さらに落ちつづけていた
普通なって言葉 いちばんむつかしく 不快でよく分からない
誰に目を向けて 誰の目をそむけてる?
喜ぶわけじゃないが けれど 落ち行くままにしていた自分なんて
誰が必要で誰が不必要なのか
そんなこと思う自分 いなくても変わらない世界なら
個人に犠牲を払うだけばからしいが
今は君を思ってる それだけでもいい
あなたがいない けど私は生きている
■ほか
大きく口開いて泣き叫んでも
取り返すことのできない過ちに 聴こえることもなく
ただ繰り返すだけの毎日を
正しいことだと偽って 進んでいるからと
心配かけない生き方をしているね
そんな日々でも楽しかったの?
上手く言葉を返せないから いつから口は音を失って
耳までふさいで見るものは
汚れていくだけの町と ただ何かを待っている
自分がそこにいたこと
流れにのって ほかの場所に行ったほうが幸せかも
なんて思っていたのは 多分
今に満足していないんだと思う
それなのに いつまでもここにいる
何も感じないように ほら 痛みも喜びも
そう信じ込んで 私になんてものが
どこにもいなくなってたから
ほかには私がいないのが 怖かった
■日が昇る
戻れないくらいの怖さがあって 振り返ることもできずに
「諦め」なんて言葉 今重くのしかかる
この先が読めない そんなのあたりまえのこと
あまりにも単純すぎて忘れていた
それなのに逃げ出したいくらいの 恐怖
問うのもおかしな話だった
無駄な毎日と それに向かっていた昨日
大事に思えることなんて何も無くて
ほら また焦りを感じ 今が すばらしいなんて言っちゃってる
言葉を変えることはできても 意味は同じ
気持を変えることはできても 今は同じ
奪われたものなど何一つ無いのに
今にとらわれ失ったものは 数多い
はじめから 何も持っていなかったような そんな気さえ
抱えているのは どうしていいか分からない今
変えたいのかも分からない明日
また 今日と同じ怖さ 昨日味わった後悔
■堕落
しなくていいことばかりに手を出して
黙っていればいいのに
少しの期待で叫ぶような声をだす
そうしてはじめてみた夢に
溺れて流れたどり着いた先は
最後に見る希望 すがりつく日々になるんだろう
知っているくせに ほらまた 返事をしてしまうから
何も知らずに 生きていければ
“普通”っていう言葉に気をおさめることができるはず
それが幸せだと思うなら 本当の堕落なんだと思う
■若い
君が一歩進むたび
自分がおくれていくような気がして
足早に進もうとするのだけれど
いつまでたっても追いつけないよ
取り返しのつかないことなんて
最近いっぱいだから
「もう諦めちゃえ!」そう思ってしまう私は
ただ人より劣っていくだけで
自分が情けなくなった
「若い」っていうことが売りの青春は
いつのまにか過ぎ去っちゃってて
大人なんていう職業に
甘んじている毎日です
■虫。
向かう先のなくなった足 潰れた訳でもないのに真っ赤に染まり
ただ動けず ただ寒さだけをやりすごす
下ばかり見ているので土の色になれ
飛んでる虫を不思議に思った
何時かこの虫が 地面から離れ
太陽に向かって飛ぶ日がきたら
自分もここから 別の場所へと行ける気がした
這い回り 食われ うたれた身体
忘れた訳でもないのに癒えていた
大人しく大人しく
手首を切った あの背中のように
彼女の歌を聴きながら 求めることもしないで ただ痛み
どうせ治るなら傷だけ残して 黙って
かざした
赤く染まるのが嬉しくて 垂れ流した苦痛
本当は分かってほしくて その場でできる表現だっただけ
自分はまだ飛べないから やることがなくて
探していたとき 簡単に手に入った
生まれた時から そうだったのかもしれない
母の腹を裂いてでてきた私 他人の命を縮め ほらあの日のように
待ちきれると思っていたはずなのに
帰らないって決めたはずなのに
痛くて 捨てたくて 分からなくて
いやな風だけ身にしみてた
あの虫 どこかにいった
抜け殻だけ残して消えてった
太陽を目指し飛び 近づいた瞬間 喜びを感じながら
死ねばいい
憎いわけじゃないけれど 羨ましかったから
醜いな
■通常
冷たいから飲み込める
今思うことは何一つ無い
変わることを新しいと呼んでいた日
ほら忘れてしまう人がいる
踏み込めるのはきっと明日があったから
動きづらい現状でも幸せだなって感じることも多く
それなのに最期を看取るのはどうしてだろう
維持や枯渇や満たすこと
隔てたのは『はい』とうなずく自分だけ
楽がほしいわけではないけれど
選んでいる 足をとりまくように動けずに
寄り集まってできたのは個人を力にできないと
君は言ったけれど 違うと思う
前に出ること見守ることそんなの考えずに
もっとひらたく 一回目を閉じてみて
消えてゆくのは思い
受けることができなくなった私には
表現することも少なくて
やはり変わることもできないのだろうか
いつからか自分を出すことができず
満たすことが無い毎日は
人にみられることも話すことも苦痛でしかなくて
自分の歩いている行動が無駄だと感じ
息する意味も考えてしまう
■冷酷。
苦い味を知ってしまった
甘い味なんて知らないのに
繋がれたこの脚に杭を打ちつけた
何時からか 濡れる事すらなくなってしまった
冷たいこの地にあなたはいない
腫上がるこの腕には 杭さえいらない
もう腐れている
もう爛れている
もう何もかも遅いのよ
繋がりがない事を知ってしまった
全てを消す方法も知らないのに
這い回るこの腕に絡まる思いを
すくい集めて どんなにカタチにしてみても
冷たいこの地にあなたはいない
腫上がるこの腕には 杭さえいらない
もう腐れている
もう爛れている
もう何もかも遅いのよ
あなたの想いを覚えている
あなたの声さえ覚えているの
だけど 冷たいあの地にあなたはいない
腕が作るこの思いも もう誰にも伝わらない
もう何もいらないから
もう何も望まないから
だからもう一度この地に帰ってきて
だからもう一度私に囁いて
苦さも甘さも捨ててしまって
今の全てを捨ててしまって
私だけを見ていて!!
■水晶。
冷たく輝く その瞳には
過去という名の現実が 今の私を作っていた
心の今を表して 過去へと持ち帰る
時を埋め尽くして いつでも私が思えるように
ハザマを呼び戻し 人を繋ぐ
深い想いは塵となって あなたに降り注ぐ
その縛られた手首の傷が 微笑大地を潤して
過去の時を纏いて 輝き放ち
縁に手を伸ばしてみても 体が凍えるだけだった
木が倒れても 心の底に
過去がいつでも 未来を脅かす
震えるはずのない 音たちでさえ
凍える時に いつでも私は縛られる
ハザマを呼び戻して 人を繋ぐ
深い想いは灰となって 層を増していく
強い想いが弾けて 星となって
過去の時を纏いて 輝き放ち
縁に手を伸ばしてみても 体が凍えるだけだった
いつも微笑んでいた あなたはいない
この傷だけが 先行く時の枷となる
過去の時を纏いて 輝き放ち
心を閉ざしてみても
時は流れて 輝き増しても
その眼には映らない
私は過去を捨てて行くだろう
今を帰せ 心を今に
■灰の雨。
救いの雨がいつも始まりを告げる
先に待つ渇きを知らぬまま 人は歩き続ける
途絶えた声さえ 踏み潰して
沈む想いは何処へいくの
焼いて この体ごと
灰さえ残らないように
焼いて この言葉さえもう届かないのなら
始まりの雨で喉を潤しても
今の時を癒す事はできなかった
微笑みは何時しか変わる
捨てられるの
響き渡る声が耳障りになっていく
綺麗だと気付かぬまま 人は歩き続ける
踏み固めたこの大地 何時かは崩れ始める
もう此処にはいられない
焼いて この体ごと
灰さえ残らないように
焼いて この言葉さえ
邪魔にしかならないのなら
終わりの時は一瞬で
輝きそこに求めても 想いを現す光には
事足る訳がない
捨てられる‥‥
ぎこちない動きで求めたものたち
流れて手から零れ落ちていく
もうどうにもならないから
与えたものだけ返してください
焼いて 思い出さえ
カタチに残らないように
焼いて この想いさえ
捨ててしまうのなら
今は流れて灰となっても 新たな想いが生まれ始める
苦しみが全てを包み 救いの雨を待ちつづける
言葉になんかならない
ただ今があるだけ
手をかけたのは誰‥‥
■林檎の木。
潮風に吹かれながら 何時しか時は流れて
庭先に植えた林檎の樹
凍えながら私の背も追い越して
大きな紅い実をつけるまでに育っていた
手を伸ばしてみても届かないくらい
高くなってしまった
ある日嵐が来て 家の屋根が吹き飛ばされたの
雨が痛みを教えていく
あの樹も倒れて 人さえいらないと
大きな紅い実は落ちる事はないの
強く誇らしく 動くこともないのに
誰の手にもとどかないのかな
守ることなんてできないのかもしれない
私はただうずくまって 嵐に怯えるだけ
叫んでも届かないし 何も聴こえないの
嵐が全てを連れ去っていってしまえばいいと思った
嵐が紅い実を落としてしまうだけなら
私さえ連れ去っていって欲しかった
ただ聴こえるのは
雨の音と風の音だけ
嵐が過ぎ去って 屋根の修理をすることになった
庭先に植えられた林檎の樹
何も言わずにただ切られていった
大きな紅い実をつけていたのに
誰の手もかりずにそこにいただけ
育った場所は私の家だっただけ
枝は折られて薪にして 凍える冬を乗り越す為に
暖かさは続くことなんてないわ
あの樹が倒れて 人さえいらないと
大きな実は倉庫の中へ
強く誇らしく 動くこともないのに
潮風が終わりを告げた
守ることなんてできないのかもしれない
私はただうずくまって嵐をみているだけ
叫んでも届かないし 何も聴こえないの
嵐が全てを連れ去っていってしまえばいいと思った
嵐が紅い実を落としてしまうだけなら
私さえ連れ去っていって欲しかった
ただ残るのは
暖かさと切り株だけ
守ることなんてできないのかもしれない
そこに樹が育ってしまった時から
全てがきまっていただけかもしれない
ただ聴こえるのは
雨の音と風の音だけ
ただ残るのは
先の冬と私の想いだけ‥
■ビーフポークチキン。
可愛いおめめで見るのはやめて
黄色が禿げたその体
紅い三角頭と顎に どうしてつけてしまったの
可愛いおめめで見るのはやめて
どうしてそんなに太ったの
泣き声一つあげないで 走りまわっていればよかったのに
可愛いおめめで見るのはやめて
たくさんお乳をだすようになった
蒼い風だけ感じていれば 紅くなることもなかったのに
もうすぐ瞳に写る光
カタチになんかならないから
腕だけ前に出して
足掻くのはもうやめて
じっとしていれば捕まることはなかったのに
おいたをしたから ぶすり
泣き声一つあげないで
蒼い風だけ感じていれば
ずどんなんて事はなかったの
可愛いおめめで見るのはやめて
想いは移ろいやすいものだから
今だけ感じていてね
可愛いおめめは何時しか終わる
私の糧になるからね
今だけ感じていてね
過去もパクリ!
今もパクリ!
未来だけ微笑むね♪
■レラ(風)
何でもないとあなたは言う
けれどその潰れたキサラどうするの?
どうでもいいよとあなたは言う
でも痛々しいウレで何処へ行くの?
ヌマン ニサッタ タント
あなたが大切にしたいのはどれなのかしら
私はあなたにこのモシリにいてほしいだけ
ノンノを手に握ったまま 何時までも待っている
凍える土地に縛られることなく
飛び立つ事を恐れるアイヌたち
カムイを信じ あなたは離れてしまう
ニサッタだけ真っ直ぐ見て
このモシリだけが全てじゃないとあなたは言った
閉ざされた森の中で
樹氷に囲まれ何を思う?
我慢して見ようとしていた
サンピラーまだ見えないの
ヌマン ニサッタ タント
あなたが大切にしたいのはどれなのかしら
私はあなたとこうして話していたいだけ
言葉も見つからないまま あなたは行ってしまう
凍える土地に縛られることなく
飛び立つ事を恐れるアイヌたち
カムイを信じ あなたはもういない
ヌマンを振り返る事もせず
このレラの香りだけが全てじゃないとあなたは言った
最後にだけ微笑んで
このアンチカラが終わりを告げる
もうクンネイワが来るよ
飛び立つ事を恐れたわたしは
カムイを信じ モシリに残る
ニサッタなんて来なければいいと思った
けれどこの想いだけはここにあるの
あなたが旅立ってしまった後でも
そう冬が来ればすべてが閉ざされる中で
わたしは何時でも待っている
あなたを何時でも待っている
レラだけが皆に優しかった
■鬼歯。
凍える声は 白い息となって
深い海の底へと消えて
潰れた足は 動くことなく
爛れた糸に繋がれたまま
鏡の中には いつもの牙が覗いている
上と下 まるで鬼のように尖っているの
強い腕でも支えていられない
その圧力に耐えられないから
無理に微笑み現れてしまうの
寂しいと思うこと 口に出せずに
頭の中だけで紡いでしまう詩
もう動くことができないのなら
その糸を切ってしまえばいい
鏡の中には 他人しか写っていない
空と海 まるで陸がないように広がりつづけているの
あの丘の上から見ても
その青さに想いが色あせてしまうなら
叫んで剥き出しになった
並びが悪い黄色い牙
鏡の中で 無理やり微笑み
いつも隠しているのに 露になった
どんなに寂しいと思っていても
誰にも伝わらないから
叫んで剥き出しになった
この想いに後悔しても
この色だけはいつもここにあって
何時でも覚えているよ
君が叫びたかったこと
私が笑った意味
震えた声でも
何時でも感じていてほしい
無理やり笑った顔も
君だって事
感情を表にだしても 微笑んでいられるよ
君が変わることなくここにいるって言ってくれるなら
私は君を信じ 想いを殺して
■腕。
届かない 聞こえない 叫んでも
触れない 感じない 伝わらない
あなたはどこまでも 走っていってしまうけれど
わたしはこの手で 自分の喉を潰していく
近くても 見えなくて 手を伸ばしてみても
狭間には この体だけ 意味なく生きていた
この空に 棘の道を紡いでいても
この脚が潰れて 滴る紅い私の色
あなたは見える あの月を
わたしは見えないあの空が
腕を早く落として 契って
この喉がでたらめな 詩をつむぐ前に
あなたのその腕で殺めてしまって
もう流れていくだけだから
いくら折り重なったいのちでも
もう誰もが忘れてしまっている
もう後戻りはできないのだから
痛くても 苦しくても 我慢していた
腫上がる この頭に 薬を
この腕が沈み果てて あなたを探さないように
地に脚を 樹に腕を縛り付けていて
もう何も感じられない この痛みさえ
いらないと言ってしまって 私ごと
捨てられるのわたし 要らないのわたし
あなたのその腕で殺めてしまって
もう流れていくだけだから
お願いよ もう待ちきれないの
あなたに捨てられる前に もう一度囁いて
そしてら終われるから 離してしまってその腕も
あなたの願も この色も
もうだめになってしまうから さぁ
■爛れ。
今走り出して 何も変わらないのなら
明日も今日と同じ日になる
地から這い出て 誰かを探してみたけれど
空はとても遠かった
ねぇ ここは何処
ねぇ あなたは誰
私はいつも置き去りにされるの
皆私のことが嫌いなんだって
耳を塞いで 他の人のことを考える
けれどその瞳には 私は映っていないのでしょう
言葉を紡いで 敷き詰めてみても
私の目と耳は潰れているのだから意味なんてないの
手を繋いで 好きだと言って
抱きしめて 好きだと言って
ほら 分かったでしょ
私の体はもう冷たいのよ
この腕を切り落としてしまって
この脚を切り落としてしまって
もう何処にも行けないように
もう何もできないように
輝きのない人間なら 生きていても
死んでいるのとかわらない
どんなに人を見下してみても
優越だけで虚しいだけなのよ
皆が同じカタチなのに それぞれに隙間がある
ねぇ あなたはどんな人
ねぇ あなたの好きな事って何なのよ
声がささる 光がささる
全てが私には苦しい
だから死を望むのね
楽になれると思うから
ここから逃げることができると思うから
痛い痛い痛い
私は弱い‥‥
■カムイワッカ。
静かな森の奥深く 誰の目にも映らない
風の声さえ届かずに ただ何かを待つように
翼は治っているのに 飛ぶ事を恐れ
仲間たちの想いも 閉ざされて
行き着く果てをまだ知らない
少女は炎を携えて 空高く掲げてみせる
全てが消えてしまえばいいと
衣服は染まり 赤々と‥
風が生まれて 声が聴こえた
北風に晒される 凍える青き森たち
枯れ行くすべも知らぬまま
ただ青さを保つ事だけしていた
じっと雨を待っている
降る事の無い雨を
燃え行く瞳にあの空が 雲を呼び覚まして腕をのばす
木々も待ちわび花たちも そう来るのを待っていた
山の向こうに浮かぶ想いを ただじっと
少女は手を合わせて くすぶりながら
ひざまずき始める
もう後悔しても遅いのに
身が焦げて はじめて知る想い
北風に晒される 凍える青き人々たち
枯れ行くすべも知らぬまま
ただ青さを保つ事だけしていた
じっと雨を待っている
降る事の無い雨を
鳥の羽根さえ舞う事できずに‥‥
何に怯えて 閉ざしてしまうの?
生きることも恐れて
死ぬ事さえ怖いといっていた
もう帰るところなんてないのに
じっと雨を待っている
降る事のない雨を
もう全てが消えてしまえばいいと
彼女はそう願った
雨は来るの?ねぇ。
■海。
冷たい風に吹かれてながら 心が苦しいと感じる
言葉が記号に思え 人自体が個人に見えなくなる
宙に浮かんだ椅子は 漂うことも知らず
ただじっと自分の姿を見ていた
何を望むのかも忘れ 人並みを歩く
木々は何も語らずに 汗だけが頬を伝う
色々なものが混じって 純粋な黒は何時しか紛れる
もう何も必要ないってあなたは言った
誰の声も届かずに
わたしはいい あなたの事を思っていれば
それだけで満たされる気分だから
鍵を探すのはもうやめて
沈んでいったものは 取り返す事が難しいよ
微笑んでいて何時までも
濃い霧が辺りに這い出してきて
何もせずに ただ人間たちは沈み始める
苦しいとあなたは言わないから
私も黙っていただけなの
冷たい海はどこまでも深く
下には枯れた枝が時を敷き詰めている
囚われたあなたは もう何も見えなくなっている
手足はもう 動くこともできないの
この声もあなたには届かない
わたしはいい あなたの事を思っていれば
それだけで満たされる気分だから
鍵を探すのはもうやめて
沈んでいったものは 取り返す事が難しいよ
扉に錠なんてはじめから付いていなかった
鍵なんて無いのよ
ほらそこからでもいいから 手を出して
沈んで行っても 心はいつまでもあるから
ほら この声はもう届くから
様々な想いに傾けることはいい
けれど自分の想いはいつまでも胸にしまっておいて
大切なことを覚えていて
心を繋いで何時までも
耳を塞いでもいいよ
他人の声でながれてしまうあなたを見るくらいなら
でも大切なことは覚えていて
心が海に沈んでも
心を繋いで何処までも
■ES。
汚れた小さな手のひら 何を掴むことができるの?
ガラスごしに見える あの空でさえ
紅く染まって 私の目に映らなくなってしまうの
あなたは何を見ているの?
この細い小道を駆けて やさしく微笑んで
私にはあなたの事がわからなくて
そこへたどり着く事ができなかった
ひざをかかえて 胸の鍵だけじっと見ていた
空のかたちはいつも四角で
七つに分けられた海でも
一つとしてわたしのものにはならないの
何も叶わないのなら 今直ぐ立ち上がって
泥で汚れた小さな手のひら 何を掴むことができるの?
ガラスごしに見える あの空でさえ
紅く染まって 私の目に映らなくなってしまうの
埋もれてしまったあなたの想い 何時でも叫んでいいから
閉じている窓は 脆いのだから
叩き割ってしまって 小さな手のひら紅く染まっても
空のかたちはいつかはあせて
七つに分けられた海でも
塩を残して枯れてしまえばいい
何も叶わないのなら 今直ぐここから逃げて
埋もれてしまったあなたの想い 何時でも叫んでいいから
閉じている窓は 脆いのだから
叩き割ってしまって 小さな手のひら紅く染まっても
その泥は落とす事はできないの
犯した罪が消えないように
あなたは勇気もない
わたしはここから逃げてしまいましょう
何も叶わないのなら 今直ぐここから飛んでいって
■裏切りの扉。
君の背負った小さな罪 まだ誰も気付いていないけれど
私だけは知っていたの あなたのこと全て
悩んでいても何一つ うかばれる事がないのだから
ただ前だけじっとみて 振り返らずにさぁ
背を押した大きな腕は 帰る場所さえけしてしまって
君はただ延々と歩き続けるしかなかったね
風は冷たく 足が冷え
もうすぐ 凍える冬が来るよ
君の背負った小さな罪 まだ誰も気付いていないけれど
何時か潰れてしまう前に 吐き出してしまえばいい
私を裏切って 誰かに話してしまったとしても
凍える手を合わせて泣いた 温まることはもうないのに
全部を忘れてしまって 走る事ができたのなら
白い手紙か届いても 言葉は嘘をついていて
私はただあなたの事を だまって睨んでいた
私が犯した罪までも 背負う必要なんてないのよ
その脚が腐ってしまう前に 走りだしてしまえばいい
私からそっと逃げて 私を忘れてしまって
風は冷たく 足が冷え
もうすぐ 閉ざす冬が来てしまう
けれど春まで君の事を信じる事ができないから
私は凍えて死ぬ事にする
あなたがもう 私の目に映る事はないの
だから走って逃げてしまって
■枷。
いつまで君はそこにいる
いつまで君はその事に縛り付けられている
紅い錠に 白い鎖を何処までも
引きずり歩く君は 何時まで鍵を探す気なんだ
空に憧れ 手を焦がす
月に身をやつして 君は何を思う
水面に映える光には
輝きもゆる瑠璃色の眼
だから全てを救って何時までも
けれど君を沈めた この腕を
いつまで私は憎んでいればいいのだろう
苦しいと君が言ったから
死にたいと君が言ったから
だから私は君をこの手で沈めたのに
いつまで錠に縛られる
何時まで私を見ているつもりなんだ
逃げても 逃げても何処までも
ついてくる影に嫌気がさして 叫んでも
届かない陽の光に 目を潰した
耳を傾け 君は足音を聞きつづけた
水面に映えるその影に
怒りと悲しみ 君の声
叫んで泣いても 誰にも届かない
けれど君を沈めた この腕を
いつまで私は切り刻めばいいのだろう
苦しいと君が言ったから
寂しいと君が言ったから
だから私は君をこの手で沈めたのに
いつまで錠に縛られる
鍵を探すのを もうやめてください
もうその海には何もないのよ
さぁ沈めてあげる
その手を離して 急いで逃げて
叫んで泣いて 耳塞ぎ
眼を閉じ そこから落ちなさい
私を嫌いと言いなさい
落ちた命はもういらない
水面に映える光には
輝きもゆる瑠璃色の眼
だから全てを救って何時までも
けれど君を沈めた この腕を
いつまで私は憎んでいればいいのだろう
苦しいと君が言ったから
死にたいと君が言ったから
もう 飽きてしまったの
だから望みをさぁ言って!!
■仄かな眠り。
吹き始めた湿気を含んだ風 体にまとわりつくように
見たこともない闇に怯え 手をのばすこともできない
薬を手に取り流し込む あとは眠りにつくのをまつばかり
けれどいつも気を失う前に思い出すのは そう‥
長い安らぎは何処かに消えて もうここには無くなっていた
静寂だけが辺りを包み込み 何もかも沈めていく
闇にも似た時間 それだけが怖かった
寂しいということさえ許されなくて
口を噤んで 耳を塞いで
全て受け入れたくないのなら
沈んでしまった方がいいの?
楽になれると思って 心を振りかざしてみたけれど
街は濃い霧に包まれて 触れて感じた感触も嘘のよう
手探りで望むのは 幾多に分かれた希望と安らぎ
でも自分の事だけ考えている人間は そう‥
長い安らぎは何処かに消えて もうここには無くなっていた
静寂だけが辺りを包み込み 何もかも沈めていく
闇にも似た時間 それだけが怖かった
寂しいということさえ許されなくて
手を合わせ 目を閉じていた
全てに望みをかけるのなら
消えてしまった方がいいの?
手探りで望むのは 幾多に分かれた希望と安らぎ
でも自分の事だけ考えている人間は
薬を手に取り流し込む あとは眠りにつくのをまつばかり
けれどいつも気を失う前に思い出すのは
だだ‥‥
■キャラメル。
秋がもうすぐそこまできているね
ママがくれた大きな箱 手からはみだしてしまう程
中には白い包み紙 四角の茶色が見える
包み紙を開けて 一粒口に放り込む
すると甘さがじわり 口いっぱいに広がった
噛まないでゆっくりゆっくり溶かすんだ
ママのいない寂しさを紛らわす為に
甘い甘い優しさは 幸せで胸を満たしてくれるの
甘い甘い微笑みは 直ぐに溶けて消えてしまう
何処にきえちゃうのかな?
木枯らし吹く公園に 何時も置き去り独りきり
砂場で作ったお城も 誰かに踏まれて消えちゃうの
ジャングルジムは落ちそうで ブランコは酔うから嫌
遊び場さえ残っていないから ベンチで独り座ってる
噛まないでゆっくりゆっくり溶かすんだ
ママがくれたものだから 愛情も消えてしまうみたいだね
甘い甘い優しさは 幸せで胸を満たしてくれるの
甘い甘い微笑みは 直ぐに溶けて消えてしまう
どうしてきえちゃうのかな?
白い包み紙で 鶴を作ってみるの
けれど誰も教えてくれないから いつもぶかっこう
甘い味 箱の中 もうすぐ空っぽになっちゃう
甘い甘い夢を見させて 子供は苦い味を知る
甘いと思っていたものこそ 本当は独りを大きくしていただけ
抱きとめていてくれなかったね
もうキャラメルなくなっちゃった
秋がもうすぐそこまできているね
■枯れ井戸。
乾いたの
ギブスをもうとってもいいかしら
随分時間が経ったしね ほら動きづらいのよ
だから とってもいいかしら
鎖をもうとってもいいかしら
随分時間が経ったしね ほら動きづらいのよ
だから とってもいいかしら
お水を一杯頂ける?
乾いたのよ
だから水を一杯いただけるかしら
あなたも脱いでいいのよ
随分時間が経ったしね ほら動きづらいでしょ
私が手伝ってあげるから
井戸が枯れてたなんて聞きたくないわ
昔は沢山 あったのに
濡れる程あったのに
あら なんで脱がないの
しょうがないわね
わたしに何もできることがないなら
じゃ ここで泣いてみせてくれるかしら
ほら早く
涙で私の渇きを癒してよ
ほら早く
どうして何もしてくれないのかしら
あら 私の腕にまだギブスがはめてあるわ
あら 私の腕にまだ鎖がついてるわ
とっていただけませんか
ほら早く
随分時間が経ってるわ
ほら早く
私の為に
■うねり。
渦巻いた心に手をのばして 掴み取るものは一体なんだったの?
あなたが逃げたこの土地で 街に求めていたものは何だったの?
ただ生きてることじゃ物足りないと あなたはこの地を捨てて行った
私は何も分からずに 泣く事すらできぬまま
ひざをついて願うばかり
あなたの無事を祈って
うねるこの体を やさしく抱いたその腕は
何時から私から離れてしまっていたのでしょう
冷たい手 あたたまることなんてもうないのね
もう遅いのかな?
できるだけ遠くへ
うねるこの体を やさしく抱いたその腕は
何時から私から離れてしまっていたのでしょう
冷たい手 あたたまることなんてもうないわ
渦巻くものに目をまわしたの
もうだめだって言って
逃げて 私があなたを殺してしまう前に
うねる体 走ってしまう
汚してしまうから ねぇ
■お空。
頭上の光が消え去って 街は暗闇に包まれた
人々は路頭に迷い 心もとない表情で
手探りの中 新たな鳥たちが舞い降りる
飛ぶ事もゆるされずに いるのは大きな木々の枝
知らず知らず 木々の葉を食いつぶし
根でうごめき育つ 喚くだけの鳥たちは
静かなものに取り囲まれて
あらたな朝を待っている
闇を怖がり 永遠と続く空をただじっと眺めて
月さえ落ちた 星も消え失せる
無と夢が入り混じりあい 鳥は殺させる
猟銃をもった男が街から歩いてきて
微笑みながら 松明をかざして
葉もない木にとまる鳥たちは
隠れる術をまたないままに
打ち落とされて糧になる
静かな森は既になく
街は新たな朝を待つ
鳥たちは闇に怯えて飛び立つことができないの
飛んで飛んで飛んで
今この時がゆるされた刻
羽ばたいて 夜空に朝を迎えよう
地中深く 根は張り巡らされていた
それを知らず 鳥は飛びたとうとしていた
新たな芽 育てることもできるはず
これからいつでもどこまでも
朝を信じて 羽ばたきを始めよう
皆それぞれ かたちは違うけれど
それは問題じゃないね
さぁ 朝が来る前に
■忘却。
這い上がった体から 零れ落ちるものたち
まとわりつくものをふりはらい
決まった場所へと向かってしまう
見向きもされないこの音で
奏で会うものは 響く事がないままに
物を壊してしまう
聞こえなかったわけじゃない
ただ耳がなかっただけだった
二度とその音は聞こえない
繋ぎ止めたこの体を 誰か求めてくれるの?
這い回るだけの思いならば
潰して海へと還してしまえばいいよ
二度と帰る事がないように
深く深く沈めていって
どうにもならない思いなら
顔を塞いで何もかも
閉ざしてしまえばいい
冷たい底でみたものを 思い出しても
砂はかたちになるけれど
波は決めたように 壊してしまうの
二度と同じ過ちをしないように
深く深く沈めていって
どうにもならない思いなら
止める事さえしないでいて
お願いだからねぇ
微笑む事をもうやめて
つれさられた想いはどうにもならないの
忘れてしまえばいい
波に消えたわたしのように
■縄文杉。
小さな島で育って泣いた 大きな大きな大木
小鳥たちが巣を作り 皆が慰めてくれた
島が揺れたあの日 皆は海の向こうへと消えてしまった
私はただ一人残されて 黙って立っていた
触れれば暖かく 根も広がっていたけれど
皆私をおきざりにするから
もう泣く事すら忘れてしまった
大きな木 時を重ね生きていた
誰を待つ訳でもなく 生きていた
降り止むことを知らずに 紅い液体
燃えながら近づいてきていた
島は激しさを増して泣いた 大きな大きな大木
じっと何かを待つように ただ立っていた
枝に火が燃え移り あの日中身を失った
焼け爛れた樹皮 黒くくすんでしまったね
いつも待っていてくれた 大きなその木
もう姿をのこさないで
残るのはいくつものかすかな思い出だけ
大きな木 時を重ね生きていた
誰を待つ訳でもなく 生きていた
降り止むことを知らずに 紅い液体
島を燃え尽くしていった
時を怨むこともせず 泣く事も忘れ
雨をじっと待っていた
いつもいつも‥‥
■白樺。
並木道を歩いてどこまでも
踏みしめていく足は 何を求めて彷徨うの?
風に吹かれながら揺れていた
わたしたちの想いは 何を探していたのだろう
空と空が混ざり合い 何時しか風が生まれ
雲ができておひさまを隠してしまうの
それでもまだ光が足りないの
腕が描くこの想いを 拾い集めて葉にかざし
足掻くことはもうやめて 今の言葉を聴こう
幾億の☆たちでさえ 生まれては死んでしまうの
幾億の人たちでさえ 想いはちゃんとあるの
それだけを胸にしまって
ひたすら並木道どこまでも
白樺の並木道
枝まで白いから ねっこまで白いのかな
地につかない私たちは
同じ色だなんてはずがないの ☆の色は青ではなーい!
空と空が混ざり合い 何時しか風が生まれ
雲ができておひさまを隠してしまうの
それでもまだ耐えることはない
心で描く想いを 無理やりカタチにしても
ぶかっこうなものができるだけ さぁ皆で歌おう
幾億の☆たちでさえ 生まれては死んでしまうの
幾億の人たちでさえ 想いはちゃんとあるの
それだけを胸にしまって
ひたすら並木道どこまでも
それでもまだ光が足りない
幾億の☆たちでさえ 何時かは朽ち果てる
幾億の人たちでさえ 何時かは消えてしまうの
それだけを胸にしまって
ひたすら並木道どこまでも
想いだけは生きる 白樺の木白いから
混ざった★でも 白いから
■家。
片方の靴ぶらぶらさせて 家の縁側で独りきり
おばあちゃん何も言わないから 私は独りでお留守番
ママの首にネックレス パパの首にネクタイ
ジョンの首には紅い首輪が飾ってある
私は見知らぬ階段を とことことことこ駆け上がり
ベランダに出ては 沢山の植木にご挨拶
皆黙って生きている 皆太陽沢山浴びて
きらきらきらきら光ってた
私の首にもきらり☆
胸に輝く小さな鍵 いつも首に光っていた
私は独りで家の中 暗い部屋でぽつんと泣いた
寂しいと言ってしまえば ママに迷惑
ジョンはいつもお昼ねタイム 私は独りでお留守番
ママは微笑んでいて パパは黙って行ってしまう
ジョンは紅い舌さえださず 黙っていつも目を閉じる
裸足になって庭に出る 泥だらけの足で走り回る
風はもう冷たかったけれど 走りだせば変わりそう
皆黙って生きている 皆太陽沢山浴びて
きらきらきらきら光ってた
私の首にもきらり☆
胸に輝く小さな鍵 いつも首に光っていた
私は独りで家の中 暗い部屋でぽつんと泣いた
でももう泣くのはお仕舞い。
だってもう遅いもん
ママのネックレス後ろに引いて パパのネクタイきつく締めた
ジョンの紅い首輪もきつく締めてあげた
おばあちゃんはいつも眠ってばかり たぶんそのうち死んじゃうから
ほっとくの 私と同じにほっとくの
私はこれで自由になった さあ家から出て
靴を履いて走りまわろう
でも何処へいけばいいのかな?
まだ胸に小さな鍵 捨てられず光っているけれど
もう日が暮れてきちゃった
道は暗闇に消えていった
胸の鍵だけ光ってた
私は片方の靴ぶらぶらさせて
やっぱり家の縁側でした
でもみんな静かなまま そうおばあちゃんと私だけ
いつもと一緒かわらないね‥
■血縁。
糸で繋がれて その樹に縛られた
糸の色は透明で 誰にも見えなかった
いつも悲しみを抱えていた母に そっと手を差し伸べた
どうしたの
母は海に沈んでなくなった
いつも背中しか見えなかった父が こっちを向いた
どうしたの
父は土に帰っていった
糸で繋がれて その樹に縛られた
糸の色は透明で 誰にも見えなかった
いつも笑っていた姉が お墓の前で手をあわせていた
どうしたの
姉は自分の水に溺れていった
いつも私を殴る兄が 飴をくれた
どうしたの
兄は微笑み 暗闇に包まれた
糸で繋がれて その樹に縛られた
糸の色は透明で 誰にも見えなかった
どうしたの
その言葉が紡ぐ糸は 果てしなく絡まり始める
時には色づき 擦れあい ぷちんと切れてしまう
紡いだ愛は 海に沈んでいった
病に伏した母 仕事しかしない父 子供の産めない姉 情欲の兄
家族は私に嘘をつく
だから私は沈めて殺る
狭間に育った肉体で あの海に沈めて殺る
血なんて流させやしないさ
一瞬で終わりなのさ
皆消えてしまえばいい
皆もう必要ないよ
糸で繋がれて その樹に縛られた
糸の色は透明で 誰にも見えなかった
だから私は何時までも独り
誰かハサミをくださいな
■線。
繋がれてた細い根 幾多の時を重ねて行き急ぐ
振り向く事もしないまま 深く深く沈んでいく
帰ることがないように
ほの暗い暖かな場所は 優しさで満たされていたけれど
何時か誰かの糧になり 息を引取るように
静かに消えて行くだろう
もう何も残っていないのよ
優しく手なんか差し伸べないで
何時か私を捨ててしまうのでしょう?
それなら初めから 目を開かなければ良かったのに
ほら逃げて行きなさい 這い回る私から
空に向かってのびていた 大きく育っていった
喜び幸せを胸に抱いていて でも風が冷たい
過去を忘れてまでも
生きていければ幸せだったの?
優しく手なんか差し伸べないで
もう私が邪魔になったのでしょう?
それなら初めから 耳をふさいでいたら良かったのに
早く逃げて行きなさい 私の想いを踏み潰して
知らないなんて言わせない
聴こえないなんて言わせない
見えないなんて言わせない
未来を消してあげましょう
憎しみで染めた白い腕は
あなたのせいだったのかしら
それなら初めから 殴り殺しておけばよかったわ
炎で焼き尽くして 爛れた顔
私のように醜くなるでしょう
生きていけないでしょうね
あなたが悪いの 私を捨てるから
あなたが悪いの 優しかったから‥
■鏡。
凍えて冷たくなった 腕から零れ落ちる小さな願い
滴る前に凍ってしまい 紅く地を染める事さえしない
水がうねりはじめた時でも 動かされる事なく祈り続け
朝が来る前に 芽吹いては枯れてしまう
どんなに想っていても 溶ける事なんかないのに
醜く映し出されてしまった 鏡は
自分の姿を露にしてしまう
いくら上手く隠したつもりでも
冷たくなった腕には感覚すらないから
叩き割る事もできなかった
強固な願い もうすぐ凍る
曇ることなく光を映し出す 磨かなくても美麗
柱を立てることもなく 目の前はもう
触れてみてはじめて分かる心 見えるはずもなかった
夜が来ても 何一つ変わらないのに
白い息で水に戻ることなんてないのよ!
醜く映し出されてしまった 鏡は
自分の姿を露にしてしまう
いくら上手く隠したつもりでも
冷たくなった腕には感覚すらないから
叩き割る事もできなかった
柔らかな水 冷たく閉じ込められた
何度となく叩いてみた 氷鏡
小さな気泡に詰まった 空気
まるで偽りの過去のよう
暖める体さえないのだから
待ち受けるものは 永遠に
現れることなんてなかった
ただ見えるのは
肩越しに見える 希望だけ‥
閉じ込められて ひびわれた‥
■ホチキス。
ばらばらになってしまう紙をぱちん
まとめる為に揃えてぱちん
輝く玉をピストルにこめて
ぱちんぱちんぱちん
ぱちんぱちんぱちん
机の引出しいつもぐちゃぐちゃ
どこにあるのか隠れている
輝く玉はいつも無くなって
ぱちんぱちんぱちん
できなくなるの
指を挟んで 力をこめて
思い切り引き金引くの
硬い感触 痛みとともに
滴る飴玉 紙を染める
まるで輝く玉のよう
人さえバラバラになってしまう
その前に皆 ぱちん
輝く玉もうないから
ぱちんぱちんぱちん
もう鳴らない
思い出はいつも胸にあるから
そう思い込んでいた
けれどいつか無くなってしまう
買いにいかなきゃならないね
売ってるお店は潰れたけれど
指を挟んで 力をこめて
思い切り引き金引くの
硬い感触 痛みとともに
滴る飴玉 紙を染める
まるで光る私のよう
もうお仕舞い
もう何もない
消えていくの 目の前から
思い切り飛び出してしまえ
裸足でもいいんだから
今すぐ 置いていって
捨てないで 皆
ここにいて 皆
消えないで 皆
無くならないで皆
まとめてとめれば良かった
玉さえあれば 紅く留まれたかも
皆大好きだよ だから
ぱちんぱちんずどーん!
■女郎花。
水を失うものたちは 雨を恋しがり途方に暮れる
望ものの為に何かを投げ捨てるなら 悲しみにくれるばかり
自分をカタチどる一つ一つのものが 何かを感じ
新たな一歩を生み出す そう信じていた
枯れた地に 陽を求め続けた もろい瞳は
地を失う事を恐れ ひび割れた知識だけを手繰り
操ることもしないまま 祈ることももうやめた
這うものすべてが枯れ始め あなたも枯れてしまう
手を差し伸べることができたのなら
陽をあなたに傾けられる
雨乞いは届かず 根は枯れてしまう
あなたがいなくなる その前に
心だけあずけておいて
重荷になるくらいなら 捨ててしまえばいい
初めて見た女郎花 カタチはいつも描いていた
やさしく彩るのなら 目に焼き付けておけばよかった
頭だけをもぎとるなんて することもできないから
光に焼いたその姿は いつまでもここにしまってあるけれど
いつか色あせて 心もなくなってしまうかもしれない
だからいつも見ていた 忘れないで
雨乞いは届かず 根は枯れてしまう
あなたの声 胸に響く
根を這わせいれば 何時かきっと
花が咲くと信じていた
不毛の地 干上がる前に
私は何ができたのだろう
足さえ愚か 歩むこともない
陽は燃え尽きて もう直ぐ夜が来てしまう
女郎花 朝を待つこともしないまま
枯れ果てたのは 誰のせい?
助けてあげられなかった
この押し花 枯れないけれど
生きてはいない‥
色あせて 時は永遠に
雨 待っているだけだった‥
■爪。
剥がしてもいないのに また生え始め
輝く事もしないまま 無残に汚れる
約束など 遠い昔
聞き覚えのある声を緋に傾ける
潮騒も途切れては身を映し
緋だけが降り注ぐ
崩れてもなお 偽りの笑顔
潰れてしまえばよかった
風に紛れて消えてしまうあなたの色は
波にもまれて色あせた
耳を塞いでしまえば
忘れる事もできたでしょ?
つんざく響き 今この時
何もかもいらないと思った
絡み合う思い
疎みあう心 退けられる
沈む事に迷いを感じるなら
この時感じていて
叫んで消えるその前に
風に紛れて消えてしまうあなたの色は
波にもまれて色あせた
耳を塞いでしまえば
忘れる事もできたでしょ?
つんざく響き 今この時
忘れてしまえばいいよ
そうすれば自由になれる
ねぇ そうしよう
放してね 離して‥‥
■油時計。
ゆっくりと流れるものに 奪われた時
何も見果てぬ 夢を見た
体のだるさで熱を感じ 這い上がった先
手ぬるさに笑みを浮かべ あなたの瞳は閉じられた
光を失った矛先に 握りこぶし一つ
正面からぶつかれば 意識は飛ぶ
白い中で見たものは 一瞬の輝きで血の底に
あなたなんかいらない
わたしももう終わり
ベッドに横たわることももうないから
血まみれに染まるだけ
割られたモノは油まみれで
滴る術さえ知らなくて 吊るされた
手首に熱だけを求めても そこに何が待つ?
怒りは寒さを促し 誰もが暗い
夢を見たその終わり あなたはもういない
微笑み返してくれた あなたはもう
時を紡げるだけ紡いだ
後は待つだけ
窓を開いたら
小鳥は寒さで死んでしまった
わたしが悪い訳じゃない
このまとわりついたものが悪いの
叩き割らなければ 雫でいられたものを
憎しみは絡み合って
あなたは倒れた
靴を鳴らして
私は部屋を出ようと思う
油の滴るこの体
あなたの目には何が映るの?
■ぜんまい。
胸をまさぐる 小さな腕は
痛みを教えず 騒がしさばかり
覚えるものは 遠のき始め
知るべき事は 何処にもない
あなただけが傍にいて
微笑むことだけ待っていた
全てが同じじゃなくていい
あなたがそこにいてくれれば
それがあなただと思うから
けれど見果てる 世界は
何を以って彷徨っている?
回路が正常かどうかは知らない
放つ波が小さく弱まり
届く事さえないように
正しく消えてしまうのなら
凍えを覚えず 努力もない
永遠に動く事のない肉体は
明日の我が夢だけを見て
朽ち果てていくばかり
欲しいものさえ分からずに
流れてしまう あなたの色は
何色に染まっていくの?
見えるものを見ようと信じ
カタチ無きものを手探りで
人は無からは生まれないと
誰が言えるのか
信じてくれるのはいい
裏切るのも勝手
誰もが皆 同じ道をたどっている訳ではないから
意思が一瞬のカタチを見出して
なおも有を生み出した時
うる覚えの彼方
彷徨う手は胸に触った
感触は地のようで
暖かさは寒さを教えて
砕く頭をなでるだけ
言葉は闇に消え 笑いに何を見た?
夢は凍てつく中で
やはりあたたまることはない
地で花を咲かせない
そういう訳ではない
ただそこに似合う 種と水が
手元に無かったから
種を蒔かなかっただけ
世界があっても いられないのなら
私は消えてしまえばいい
あなたが待つ世界で
私が生きられないのなら
微笑み返すのをもうやめて
黙って立ち尽くす私に
杭を打ちつけて
槍を口に刺して
矢で目を射抜けばいい
返す事ができないと
そう思い込む私は
抱きしめては 朽ち果ててしまう
永遠は嘘で
亡骸はバラバラに
手を差し伸べていたもの
カタチと色
組み合わさってはバラバラに
何ができる?
何ができた?
そればかり‥
今 この時は流れてしまうけれど
今を感じる事はできたはず
そこに種を蒔かなかった意味
水をまかなかった意味
そんなもの考えてくれなくてもいい
私さえいなければ
あなたは幸せだったはず
あなたは一人でも生きていけたはず
覚えの彼方にある声
途切れては 苦しめられる
■ハリネズミ。
凍えた体を温めようと つながり求めて絡み合う
結ばれた糸は 擦れ合い
いつかぷちんと切れてしまうだろう
寂しいと思っても 口に出さない
近づけば 誰かを傷つけてしまうから
優しい訳ではなくて ただ臆病だった
自分の色を表す事 光を求めて彷徨った
限りある時でさえ
爛れていく皮膚を 両手で抱いて
塞いだ傷口 何時か開く
針はからだを覆うばかりで
動く事はなかった
綺麗に傷つけていく その体
無数の紅い糸
途切れてしまう前に
自分を表す事が大事だとあなたは言う
けれど針の色は誰にも見えない
重なり合って初めてばれる
凍える腕で抱きしめたかった
温まることさえ知らずに
もろい針は愛すべきものへ
強い針は自分の下に
足をつきさしては 池ができる
薄汚れた思いは 誰かを汚し
表したかたちも 紙の上では嘘をつく
皆色なんてばらばらだった
爛れていく皮膚を 両手で抱いて
塞いだ傷口 何時か開く
針はからだを覆うばかりで
動く事はなかった
綺麗に傷つけていく その体
無数の紅い糸
途切れてしまう前に
好きだった 傍にいて欲しかった
けれどもうあなたはいない
針は何も語らず
差してしまう体もない
何もない もう何も
■繋がりの果て。
這い回る腕で 追い求めていた
足掻くように 探り始めていた
うねりが見るべきものを隠して
深く沈んで行ってしまう
置き去りにされるように
私はいつもここで立ち尽くしてしまう
見えない崖に 風を絡ませて
怒りで言葉を失って
耳は音を捉えることもできなくて
私は過ちを犯してしまった
誰も気付かない
小さな小さな傷
何時か広がり帰れなくなってしまうだろう
信じていてくれたのに 裏切って
不意の言葉に 目を失った
手が震えて 糸が張り詰め会い
擦り切れてしまう
海に跪いて 空に踵を返し
失った目を大事に 瓶の中に
腐り果てるその前に
聴こえなくなってしまった耳を
もう一度傾けてみる
聴こえるだろう
あの声が
信じて大切に思ってくれている
人たちの声が
どうして信じることができないの?
どうして疑ってしまうの?
腕をもう一度だけ伸ばして
ここから走り出そう
ひび割れた欠片に
足を傷つけてしまったとしても
信じる人がいてくれれば
思っていてくれる人がいると思えれば
怖いものなんてないよね
信じていいんだよね
気付かないふりをもうやめて
信じていてくれたのに 裏切って
不意の言葉に 目を失った
手が震えて 糸が張り詰め会い
擦り切れてしまう
沈めた想いを抱きながら
歩いて行こう
風も絡まり 糸も結べばいい
信じることを恐れずに
■憎い者。
ぼやけた視界に何を見た 恐怖に縛られ手を組んだ
黒い雲があたりを包み隠して
遠のくものだけ 願いをかける
初めて知るのは 飛ぶとき
行かないでと言えたのなら
あなたは立ち止まってくれたのだろうか
望むものだけ手に入れて
私を殴ったあなた
顔は爛れて 腐り始めていたのに
置き去りで
悩めるものを無視して
あざ笑う者は蜜を知る
甘いものは絡まり 雫は消えない
奥の奥の下弦 手を伸ばしても届かない
隠れたつもりでも 陰になってはいない
突き刺されて 滴るものを
掬い集めて‥
カタチには言う事もなく
人は知らない
生まれ出るものに 明日など用意されていない
望むものさえわからないのに
掴むことなんて無理だったのかもしれない
時はいつでも進んでいった
わたしはどうすればいい
そんな事ばかり
本当に欲しいものは
何時しか見えなくなってしまう
誰が悪い?そんなんじゃない
信じていれば変わるはず
蜜は甘い
蜜は甘い
蜜は甘い
蜜はもうすぐ消える
甘かったものなんて
本当は偽りだった
見えるもの 本当って‥
■燻し銀。
実力なんて皆無 希望なんて絶無
輝かないから 見えない
錆びれたもの 取り返しがつかない
待っていてもだめ 祈っているだけでもだめ
ただ微笑んで 時が過ぎるのを待っている
あなたは優しい 全てにやさしい
死に至らしめることがなくても
あなたはくすんで見えない
無に近くて有するもの
ただじっと眺めていた
高いところは何時か朽ち果て
崩れ落ちるだろうと
ひたすら待った
果てしないものを胸に秘めて
自分は輝く 何時か輝くと信じている
真実の輝き 永遠の輝き
くすんで消されてしまう前に
もう一度 磨かなくてはいけなかったのに
術を知らぬまま 立ち尽くしていた
知らず知らず 傷つけていた
疎まれることにもう慣れていたから
邪魔だって気付いていた
いらない人間だって
気持ち悪い
自分なんか死んでしまえばいい
そんなふうに考えた
醜く育った鬼歯 初めから折れてる翼
色を見定める事もしないで
空耳だけでここまで来た
歩いてつぶれてしまったけれど
足はまだ繋がっている
腕は食われて腐り始めていたけれど
まだ行ける そう信じていた
祈っていた昨日から
あなたを消して
私は走り出してしまった方がよかった?
誰も疑わないと誰が言えたの?
知らず知らずここまで来ていた
街にお別れをして
絡まる想いだけが
この胸の中で紡がれている
欠片を信じ
くすんだものでも
何時か輝くと
何時も信じていた
実力なんて皆無 希望なんて絶無
皆私が必要ないって言うから
私なんて消えてしまってもかまわない
生きているだけで負になるの
何時もそう
走り出すのを止めるくせに
あなたは‥
■飢え。
壊れてしまったものを 繰り返し使う
大事にしている訳じゃなくて
ただ欲しかっただけ
白い傘が二つになって くるくる薬をまく
滴るものは目に見えず
ただひたすら回り続けていた
何もないって ここにはもう無いって
いい加減にしてほしい
声はいつでも耳障り
口はいつも嘘ばかり
あなたなんかいらない
だから手を離して
飛んでしまえばよかった
どうして諦めたのだろう
ほんの少し勇気があったら
私は空へ向かえたはず
そんな考え潰してしまえばいい
もう望む事さえ許されないのだから
だから真っ直ぐ前を見て
そうして瞳は閉ざされる
欲しいと言っては 打たれて
紅く腫れあがる想いに 心は裂ける
この時がいつも続くと思っていたの
もうお仕舞いなんか来ないって
抱かれていたら 安らげた?
そんな優しさなんていらない
私は何時も一人なんだ
妨げられた怒り
飢えに縛られた想い
あなただけは違うって
そう想いたかった
けれどもう終わり
疎まれた心は 葬り去られる
終わりが訪れるなんて夢のよう
目を閉じて祈りましょう
戦慄はもうすぐ‥
■木春菊。
夏に色づくうねる血潮 未だに覚えず
進むべく季節に過ち犯し
狂うものは何時の日か
芯なるものは柔らかく 風にふかれては
ひたすら地を這って
二度目の陽を待つのは何故?
秋に色あせたはずなのに
あなたはどうして
纏うものさえ無かったのに
咲いて何を見たの?
散り散りになった花びら
途切れることもしないまま
可憐に舞うその姿は
二度目で置き去り
知らなくても良かった事
どうしてあの時気付いてしまった?
取り返しがつかないだろう
もう二度目だから
狂い咲きは許されない
季節を誤ったものは
凍え死ぬがいい
何も残すこともできず
あなたは終わる
全てはあなたの責任
私は関係ない
縋り付いてもだめ
だからせいぜい色づくがいい
間違った場所で
凍える冬に気付かずに
もげる首 その前に
私が摘み取ってあげましょう
握りつぶして散り散り
可憐に舞う花びらは
何処にいくのでしょうか
■GOD BLESS YOU。
もう何も言わないで あなたの声は響くから
蟲のような小さいな音 振り返らなくても
足に這う滴る愛は 想う事も無しに爛れてしまう
口を塞いだ私の腕は 覆い隠すように見えない
蹲るものに刃 跪くものに痛み
花を潰してできた色は 干からびては輝き増して
彼女は私に島を与えてくれた
気が付けば海さえ露
淡い光は残酷で
月さえ欠けては 繋がりは空耳
どうして私を置き去りにしたの?
蒔きつくものは枯れて‥
何時か叶うと信じてた 遡る時に嫌気がさしても
叫ぶ事もせずに 刻む事もしなかった
生きたいと思う事 全て台無しになってしまう
音は響きながら 弧を奏でては傷を作り
癒されては化膿 腐り果てては紡ぎ
許されるものはなく ただ彼女を待つ日々だった
花冠 頭につけないで
もげたものだけ広い集めて
救いが誰のものであろうと
妬み続けていた
どうして置き去りにされたのだろう
私が邪魔だったからなの?
朽ち果てるその前に
あなたの重荷になるくらいなら
この腕を切り落としてしまえばいい
蠢くものはどうしょうもないのだから
叩き潰して燃やしてしまう
散り散りになった想い
灰になってあの海へ
あなたの望む夢は永遠に
私の夢が枷になってしまうその前に
あなたに祝福を
私には裁きを
滅んでしまえ そう思ってしまう前に
殺めてください
去ったものは探さずに
私はただ‥‥
想いだけが大切だった
他にはいらなかったのかもしれない
私はあなたの望み通りにしてあげられた?
もう離してしまっていいよ
可愛い人
さようなら
■骨。
亡くしたものは何処へ行くのか
そう尋ねては 熱い吐息が耳元に
失いたくないと思うけれど
私には全てが残酷で 許す事ができなかった
軋む想い 響き渡る事もせず
ただ痛みを露にして
一人で喜びを感じていた
あの頃 傷だけが孤高だった
痛みなんて感じないと思ってた
いつもの事だから
打たれても 時間が経てば
失う事が肉体の痛みよりも苦しいなんて
知らなかった
狂おしい程の 願い
あなたは何処へ
折れたものを繋げても
今度は周りを道連れにして
取り返しのつかない事をしてしまう
だからいつも黙ってた
人を傷つけてしまうから 孤独を我慢して
蜜を知らなければ 生きていかなくてもよかったのに
痛みなんて感じないと思ってた
いつもの事だから
部屋で手首を切っていても
亡くした事が自分が傷つけられるよりも
苦しいことだったなんて
知らなかった
捨てられたものの怒り
置き去りにするものの寂しさ
どちらが楽なの?
私を織り成すもの
無くしてバラバラ‥
■お別れ。
温もりの残る手で いつも傍にいた
ただいるだけなのに 微笑返してくれるあなたは
秋風が吹く中 もう会えなくなってしまうんですね
毎日会っていた事が 想い出に変わる前に
私はいつも置き去りで
何もない歪で ただじっと眺めていた
動き出す事のないあなたのぬくもり
小さな孤独となって
気付いていなかった
あなたの大切さ 私がするべき事
望むままに何もかもできていたなら
あなたは幸せだった?
突き刺さるような 疎ましい眼差し
避けながらも 皆我慢していた
それなのにあなたは‥
堕ちた私は何処へ
寂しさだけが募り始めて
引きずるように縋り付いては
その手を振り払ってしまう
他の人の声も届かずに
思い出だけを胸に秘めて
いつまでも目をつぶったまま
何も見ない
何も聴こえない
何も感じれない
私がいなければ良かったんだよね?
去るものを殺してしまえれば
どんなに楽かと思う
私を捨てるくらいなら
手足を縛って ベットの下に
静かに埋めてあげるの
真夜中 こっそり想像して
あなたの心を感じるの
ほら声が聴こえるでしょう
泣き叫んでももう遅いのよ
あなたが私を置いていってしまったのが悪いの
私がいらないと 過ごしてきた日々さえいらないと
過去は今を形作るもの
けれど恨めしいこともある
過去の過ち消し去る事ができたのなら
報いを受ける事もなかったでしょう
罪は永遠に消えないから
あなたを殺してしまいたい
好きだった
全てをこの手に持っていられたのならば
どんなに幸せだったのだろう
一粒でも零れ落ちれば
穴は広がり 何も残さず消えてしまうだろう
全てが完璧でなくてはならない
過ちを犯してはならない
私は完璧な人間になるんだ
そうすれば私を捨てるものなんていなくなると思うから
だからお願いよ
何処にも行かないで
強くなるから行かないで
殺したい
殺したい
殺したい
■雨水。
湿った空気で感じる もうすぐ来るの
鳴いていた虫たちも 途絶えて風がぴたりと止む
少しの匂いと沢山の薬
もう窓から見える景色には
長い時で喉は渇きを覚え
地に溜まった水を飲み干してしまう
空の姿に怯えた昨日まで
無くなっても何も感じないでしょう
孤独を消す為雨水に手を伸ばした
薄汚れたその中には
悩めるものが多く
体が潤いを感じると共に
うずき出して 腹を破り
膿が露になるだろう
そう 与えられた 希望のように
優しさを求めて 触れ合った
後で捨てられる事を知っているくせに
そんな想い捨ててしまえばいい
干からびるのを待って
孤独を消す為雨水に手を伸ばした
薄汚れたその中には
悩めるものが多く
体が潤いを感じると共に
うずき出して 腹を破り
膿が露になるだろう
そう 追い求めていた 夢のように
生まれでるものを信じられず
何も憎まずにはいられない
嫉妬だけが静かにもがく
もう手を離してしまって
雨水に映った空
青さに怯え 干からびてしまう前に
あなたはもう私を感じる事ができないの
終わりにしてください
零れ行くもの 私から全て無くなっていった‥
愛しているものも全て
■蝿。
かき乱された脳は 狂い始めて嘘ばかり
口を伝ってはありもしないこと
腕を紡がせ 世界をかき回す
黄色蜜に群がる蝿 無数に集まり
羽音をたてては飛びつきながら
自らの命をささげてしまう
待っているだけでは滅び
向かっていっても死が待っている
塞がれた穴には出口もなく
全てを見開いて
瞬いた目を潰す
甘酸っぱい匂い
満たしもせずに快楽は
現の夢だけ見させて溶け出した
昔の事に輝き求め 今を忘れてもがく
走り出した時でさえ 自分を信じることができず
他人を裏切った
孤独や嫉妬渦巻くもの 負が正を凝らす
絡まりあった思考を解く術も無く
生きるものもなく‥
蒔かれた愛は芽吹いても
陽を求める事に飽きだして
紡いだものを恨み
捨てていってしまうだろう
初めから何も望まなければ
楽でいられたのに
群がることで巣を成し
形作られたもの
快楽は永遠だと信じていた
狭い世界に気付かずに
朽ち果てるだけだという事に気付かずに
もう疲れた そう言って
逃げてしまう
捕まえる事などできるはずもない
乱されたもの 他に混じって
口を塞いでいった‥
■シロ。
白いあなたは暗いものにも負けないで
ただそこにいるだけで優しかった
輝いているのではなく 映えるだけで
全てに優しさがある
しかし その想いはわたしに向けられたものではなく
あくまで全てだった
白いものは触れる事さえままならず
汚してしまわぬように
遠くのものだけ見定めて
閉じる扉に手をかける
風はいつも冷たく私を包むから
白銀の世界には 動けないものばかり埋められて
届かないその思いは 春を待つことなく
あなたは言った幸せだって
こんなにも凍えていた
こんなにも願っていた
絶間ない愛を
細い足でいつも彷徨って
扉に手をかける勇気もない私は
ただ手をあわせて ひたすら輝くのを待っていた
白い輝きを放つ柱 途絶えることなく
世界を照らし出す
その目に焼き映る前に
私は全てを切り刻み汚してしまうだろう
もうこのままではいられないと
優しいだけの嘘ならば
真実を離して ここから逃げてしまいましょう
走り出せば変わるだろう
白に足跡沢山つけて
泥で汚れた道さえも振り返らずに
気付いていないの わたしだけ
取り返しのつかないことは
罪に置き去り 微笑む事は既に無い
あぁ 繋がるものはなく
深紅の道と罰が待つ未来だけが
行く先だった
もう遅いのかもしれない
怖かった触れる事が
■力。
残酷なもの程いとおしい 醜いもの程近づきあう
絡め取った凍えは 擦り寄っては暖められる
傷つく事も知らず ただ己の欲望のまま動き
他人を断ち切りように 見定めてしまう
望むものさえ手に入れたのなら
全てが地に這いつくばっても良かったと思う
嘲笑うその顔はとても美しく
爛れたものなどないように誰の目にも同じに見えて
自分だけが醜いものだと信じている
変わらないものはこの胸の中に
いつまでも同じ色で輝き続けていた
人が明かりをくれた時ださえ
微笑み返す事もせず 黙り続けていれば
崩してしまう事などないと信じていた
汚れてしまうと
深く眠れ 大事な人よ
見開いた目をふせて
こじ開けた色からは深紅の色しか映えないから
今は深く深く海に沈めて
漂う事だけしていればいい
全てを抱きとめる腕さえ 腐ってしまうから
深く深く眠れ
小さな声はいつもの事で だから心は大きく表す
一瞬の優しさは 報いを受けるだけの怒り
忌憚なく全てを促せたのならば
誰もが幸せになれたのかもしれない
空へと向かった世界を眺めて
思う事は一つだけ 戻りたいと
嘲笑うその顔はとても美しく
爛れたものなどないように誰の目にも同じに見えて
自分だけが醜いものだと信じている
変わらないものはこの胸の中に
いつまでも同じ色で輝き続けていた
人が明かりをくれた時ださえ
微笑み返す事もせず 黙り続けていれば
崩してしまう事などないと信じていた
もう帰れる力がないと
高く高く飛び立つ 以外の人
秀でたものさえ気付かずに
自らが堕落していると思い込む
世界が空になっただけで
あなたが黒く沈んだ訳ではないのに
置き去りにされたのではない
あまりにも孤高過ぎた
一人ココにあれ
深く眠れ 大事な人よ
見開いた目をふせて
こじ開けた色からは深紅の色しか映えないから
今は深く深く海に沈めて
漂う事だけしていればいい
全てを抱きとめる腕さえ 腐ってしまうから
深く深く眠れ
今はただひたすら眠れ
■最期の町
あまりにも孤高過ぎて 手に届かないと知った
伸び上がるしなやかな希望は
空高く舞い上がる
いつまでも守れるだろうと信じてた
いつまでも好きでいられると思ってた
言葉は様変わり 断片だけが裏返る
真実などは誰の瞳にも映っていなく
狭い彼方で彷徨うものに
荊の道が待っている
全てを愛そうとしたことが無理だった
想いだけで繋がるしかなくて
足は何時でも傷だらけだった
それでも前に進む勇気は
周りに与えてもらった
優しさ 憎しみ 嫉妬 喜び
悲しんでは立ち上がり
許しを請う事もせずに
走りつづけた
手をかけたものは既にココにいなく
別の海へと旅立った
私たちはいつも置き去りで
力を欲し 過ちを犯しつづける
報いを受けるものを探しては
殺めて 深く眠らせてしまうのか
あの頃光はとても眩しかったように思える
全てが幸せだったら
全てが同じ考えだったら
新たなものは拒まれた
ひとひらの雫 零れ落ちんばかりに
人々の両手に広がり続けている
それなのにあなたは
いかなるものをも干からびさせ
静めては一つの刃ででたらめに救い出す
憎いもの 混沌としたもの
どんなに望んでも帰っては来ないだろう
そう 皆ようやくすべき事を知った
私は逃げた
傷つく事に恐れをなして
手で口を塞ぎ 腕を切り落として
時間を犠牲にする事をもうやめた
想いはただ枷になってしまう
信じたくないもの 囚われた
愛していたのに裏切って
愛されていたのに捨てて
それなのに笑顔を絶やさず
走りだして消えてしまったもの
鏡はくすんでしまう前に叩き割ってしまえばいいよ
避けたものは永遠で
あり続けるものは空から見下ろすだけ
雷鳴だけを轟かせては
天と地を繋いでは 切り離す
堕された願いは叩きつけられ
意味もないこと場所をいう
そんな事を言う為にあなたはここに存在したのか
喪失 堕落 空への妬み
地上で蠢いているだけの蟲たちを
焼き払うあなた
邪魔なものは帰してしまえばいい
暖かな空気だけ身に纏っては
覆い被さるように
過去を繋いで満足
未来を知らず 周りを凍えさせる
眠るもの 大事な人
考える人 大事な人
間はいつも捨てられた
あまりにも孤高過ぎて 手に届かないと知った
伸び上がるしなやかな希望は
空高く舞い上がる
いつまでも守れるだろうと信じてた
いつまでも好きでいられると思ってた
言葉は様変わり 断片だけが裏返る
真実などは誰の瞳にも映っていなく
狭い彼方で彷徨うものに
荊の道が待っている
枯れることさえ待つ時があったのなら
私はそこにい続けたのだろうか
いや違う
私のするべき事 見失った
辿りつけば 手に入る
走り出せば変われる
身に付けて 力を
消えない炎を
明かりの灯り始めた町
輝いては埋もれる
最期の町
栄えたときに縛り付けられ
過去の夢だけ見るのはやめて
廻る歯車廻して
記憶を取り戻さなくてもいい
新たな記憶が待っているはずだから
彼方に見える人々にも町の未来を映し出せ
それが私の出来た事
過去は過去
今を創るのは今
さぁ手を潰す私を力一杯放して
あの海へと逃がしてください
もう疲れた これでお仕舞いだ
何時までも守れるだろうと信じてた
永遠に愛せるものだと信じてた
自分に偽る事しかできない私は
あなたを帰して殺してしまう
甘い匂いはもう飽きた
力を手に入れる
維持はしなくてもいい事に気付いて
歩き出して今
変わる時
今変わる時
最期の町 裏切った
彼方の海に沈んでいった
空は雨雲たちこめて
白い星が降り続く
大きな声で叫んでも
泣く事さえ忘れてしまったものは
振り返らずに消えてしまうだろう
無理に今を作らなくてもいいよ
今この時を感じていて欲しかったんだ
時は残酷で ただ見定めていた
もう直ぐ旅立つよ
最期の町
私が愛したもの
愛した人たち
さようなら
帰ることもできない私は
戻る事もできない私は
何処へ行くのだろう
今まで有難う
■終わり。
心に一つのことだけ閉まっておいて
いつも黙って歩いてた
かすんで行くこの森も
暗闇につつまれて 色さえ映えない
手を差し伸べてくれた時でさえ
信じる事はできなくて
何時か置き去りにされては恨みも募らず
ただ行く末の枷となってしまう
どうしてあの時望んでしまったのかと
後悔だけが首を締め
死に至らしめるまでにはならなかった
どうしてと問いただしても
答えは何時も何処にも無くて
自分だけがおちていると思ってしまう
抱きかかえる事などできないくせに
優しい言葉をかける人たち
そんな人たちを何時か殺してしまうだろうと
胸に秘めては泣いてばかり
早く逃げて欲しかった
無残に残された血肉を
貪り食べてしまう前に
注ぎ込まれたものだけ
あの海へと返してください
もう何も望まないように
もう何も考えなくていいように
幾多の痛みももたないし
滴り落ちるこの声も
黒く染めるだけだから
森は優しく彼方を見つめ
何もいう事なくそこにいた
ただ黙っている姿は何時にも増して
燃え盛る憎しみさえも包み込むようで
独り泣く事さえ許してくれなかった
全てに永遠など望んでいないけれど
私は大切な人をどうしても殺したい
どんな罪を背負おうとも
私はあなたたちを許せないから
捨てるのでしょう?
私を好きだと言ったくれた人へ
私をこの世界に落とした人へ
私から何もかも奪った人へ
私の事が嫌いな人へ
私を置き去りにしたあなたへ
私の事が憎い人へ
私が疎ましい人へ
そして私が愛したあなたへ
限りない憎しみをあなたに
おびただしい願いをあなたに
耐え切れなくなる前に
どうか逃げてください
あなたを殺してしまう前に
■空耳。
音がささる日々は 何時にも増して寂しげで
ざわめきの中から聴こえた 規則正しい音は
ただ微笑んでいられるあなたを 幸せに思わせた
置き去りにされた私は じっと待つことしかできなくて
最期の日でさえ 言葉も見つからず
消え行く後姿も かすんで見えた
もしあの時声が聴こえなかったら
こんな想いをしないでいたはず
耳を殺ぎ落としてしまえば
どんなに楽だったのでしょう
聴こえないふりをして 紡いだ声さえ響く事もしないで
足掻くだけの私など 忘れてしまえばいいのに
優しく声なんてかけて欲しくなかった
寂しいという言葉を言ってしまう口など
避ける前に潰してしまえば良かった
隠れた鬼歯は鈍く光り
過去に夢見た事さえ露にしては
それに縋り付いてしまう
今に何かを忘れて 彷徨い歩くのはもう疲れた
あなたの事だけ想うのもやめてしまおうと思う
このまま歩けず 海に溺れてしまう前に
私の腕を放してください
まだ聴こえつづけるあなたの声
笑うあなたの声は 今の私を嘲笑うようにしか聴こえなかった
元気でいるの?
その声さえももういらないよ
あなたの声は空耳だった
そう思えたら私は終われる
さぁ終わらせましょう
さぁ
■放棄。
人はただ生きるだけでは物足りなくて
歩む意味さえ忘れているのに
足だけ前に出しては 道を振り返るばかり
もう時間が無いよとあなたは言うけれど
私には生きている時なんてあったのでしょうか
だったら教えて欲しい
私は生きているのか
此処にいた意味があったのか
縋り付いて許しをこう前に
紅い道の通ったこの腕を
好きな人に捧げて見せた
言葉を失う貴方を横目に
私は軽く微笑むの
捨てていいっていったでしょう?
今が過去になる事も知らなくて
優しく愛でる花たちを
枯らしてしまわぬように
永遠に美化という水を与えるの
紅く芽吹いたその花は
何時か憎しみのつぼみを持つことでしょう
あなたが悪いの 私の事を好きと言ったから
零れ落ちるものだけ 時はまるで与えられたように
蠢く想いだけ 密かに胸にしまったおいた
何時かきっとという言葉を信じては
自分に嘘をついて周りに迷惑をかけないようにしてた
何時だって私は疎まれる存在だったたから
未来が何処にあるのかさえ知らないのに
背中を押してしまうあなた
私にはそれがとても痛くて
振り返らずに走って泣いた
もう何も望まないから
私を独りにして欲しかった
孤独も全部独りで抱え込んで
また昔の私に戻ろうと想う
そこには苦しみも悲しみも痛みさえ無かったから
私はそこで息をする事ができるだろう
例え生きているという実感がなくなったとしても
あなたを憎む事だけは覚えていると思うから
だから捨てていいって初めに言ったのよ
あなたは逃げずに 私は泣いた
■優しさ。
かける言葉も見つからなくて
欲しいものだけ望んでは 耐えていく絆
自分の考えだけ前に出しても
振り返る私は朽ちていくばかり
笑顔だけは絶やさないで
周りに気を遣うあなたは 何時かきっと消えるでしょう
明かりを求めるばかりで
自分の色さえ見失ってしまうから
優しいだけでは重なりあっても
透かした手の平からは紅い色しか見えなくて
太陽だけ見ていて 目は残酷に潰れていった
舞い落ちる雨にうたれるのは嫌だった
ただそれだけだった
泥まみれの靴は
本当の色を隠していて あなたは黙ってた
内では輝いているよと言うけれど
私にはどうしても見えない
望むものばかりで
周りさえも返していっては どうにもならなく
時は延々と続くようで
終わりが欲しいと思ってしまう
優しいだけでは重なりあっても
透かした手の平からは紅い色とか見えなくて
太陽だけ見ていて 目は残酷に潰れていった
舞い落ちる事の無い雨は
空の彼方に消えてしまったよ
晴れた空はあの雨よりも寒々しい
あなたの差し伸べた手よりは凍えていないけれど‥
■腕。
幾重に紅い道に 時を刻み込んでも
爛れていく想いは 海へと沈んで
創造しては全てを捨てて
彼方に埋めてしまっていた
熟れていくものだけ 大事に抱えて
その甘さに溺れるだけでは
土の芽は闇に触れることさえない
どうしてあの時おとされてしまったのだろう
何も考えずただ飛んでいれば幸せだったの
大地に思いを馳せなければ
束縛なんて言葉も感じる事は無かったのに
燃やして灰になったもの程 口惜しい
甘いものは腐り果てて
何時か私のもとへ還ってくるの
愛した過去さえ 憎しみに変えて
曖昧な言葉は枷になるだけで
化膿していく潰れた腕に
種を植え付けては 旅立ってしまう
飛ぶことはなくても 歩く事はできたから
いつも置き去りだった
押し殺した創造は
この腕をつたう事はなくて
黙って見上げた空を
何を求めて羽ばたくの?
翼なんて初めからなかったのに
空想しては腕が足掻き始める
もう誰かに預けてしまいたい
全てを失えば
もう一度生まれ変われると信じていたから
誰かに殺して欲しいのかもしれない
誰かにじゃなくて
多分あなたにだけど‥
■薔薇の芽。
人から聞くあなたの噂は途方も無くて
向き合う事だけしていれば
何時までも真実だけでいれたの?
私はあなただけがいれば他にはいらないと思っていたのに
空は想像以上に広くて
足を止めてしまう雨も降るし
雲は陽を遮って 歩く道さえ分からない
ただその時が続いていれば
何も考えずにいられたのに
どうしてあの時走り出してしまったの?
永遠などなくて
毎日課せられたものだけ纏わりついては
解きほぐされた脳へと
垂れ流していく文字
感動などそこには無くて
周りだけが気になっては
繋いだ手も離してしまう
また独りぼっちになってしまうんだね
愉しいなどと思わなければ
捨てられる悲しみなんて無かったの
あなたの声が聴こえなければ
私の口は腐っていけたのに
何時までも待つ事はもうやめにしたかった
あなたを殺して その罪さえも消して
彼方の空へと逃げてしまいたかった
憎しみの芽は 仄かに紅く初々しい
何時か緑に混じっても
つぼみは紅く晴れ上がり
死という花を咲かせる事でしょう
死にたいの?
殺して欲しいの?
もう捨てていいから構わないで
もう何も言わないで
私に何も言わないで
■姉の手紙。
今日届いた蒼い封筒 微かに雪の匂いがした
気付けばいつも傍にいてくれた
どんな時でも憎らしい程 愛してくれた
私を何時まで見ているの ねぇさん
あなたの子供じゃないのよ ねぇさん
子供の産めないあなたは いつまで経っても他人なの
泣いても もうかまってあげないよ
そちらはもう雪が降っているでしょうね
私は大丈夫 何時も独りでいたから
何時までも独りで生きていける強い子だから
だから私に気を遣わないで ねぇさん
私はあなたのおもちゃじゃないの ねぇさん
迷惑なの
いい加減気付いてくれないかしら
私の腕を見て心配するのは勝手だけど
私の眼から光りを奪う事はやめてね
あなたには雲を呼び寄せてしまう事ができるのだから
泣いてもだめ
甘えてもだめ
だから独りで生きてちょうだい
そうしないと私は動けなくなってしまうから
思い出だけじゃ 途切れてしまうのよ
言葉も真実ではなくなるの
もう消えてねぇさん‥
■捨てる。
想いは何時も彼方に消えて 一瞬の輝きさえ得ることもなく
日々の退屈な時を埋めるだけで 枷にもなりはしない
人間が独りで生きる事ができないというのは
弱いから生きられないのではなくて
物理的に生きる事ができたとしても
生きるという行為をしている限り
他人に迷惑をかけてしまう
だから人間は独りで生きてはいない‥
本当はそういう意味なのでしょう
何時か芽を出すだろうと 水をやった大地には
ヒビが生じて 憂いもなくて
捨てるという行為に恐怖する私は
捨てられる悲しみも 捨てる喜びも
全て知っていたんだと思う
あの時燃やして灰にした 愛した人たちの手紙
もう思い返す事がないように 破って捨てたモノたちも
幾等燃やしたところで 腕の傷が
何時までも覚えていた
本当はと そう言いながら いまでも同じ場所に蹲るだけで
数年前と何一つ変わっていないね
時の流れは周りの人々だけにあるようで
私は置き去りにされているように思えてしまう
自分を思う事さえしなければ 同じ速さで走れたのですか?
他人の迷惑にならないようにとしてきたのに
そう行動すればする程 自分が消えて
見えなくなってしまったものもあったよね
取り返しがつかないとしても
私はこの腕が足掻き終えるまで
何時までも創造し 思い続けているでしょう
どんなに人々が 私を捨てていっても
どんなに人々が 私の事を嫌っていても
必ず誰かに影響を与え
独りは皆で 皆も独りなのでしょう
だから優しく殺めて 私を好きな時に捨ててください
憎しみさえ愛に変えれるし
阻むことさえ力の糧になると思うから
今はまだできなくて 他人を傷つけるだけでも
私は生きているだろう
例え愛す事を憎しみに変えてでも
糧を得て 人々や思いを殺めつづけても‥
■甘き死よ来たれ。
君の言葉をやっと聴く事が出来た
どうやってもいままで聞こえなかった声が
さよならもなくて ただ海にしずんでいくように
思う心は寒さに怯えて 何も言う事ができない
潮風に揺れる花は 命を吸い取られて枯れては永遠に
触れただけでも風に変わって ここにあった根すら同化した
他人を傷つけてしまう この命ならば
あなたの目の前から消えてしまいたい
あなたは言った
もう悩ませないでくださいと
その言葉を待っていた 私を忘れる時を
肉体の滅びは何の怖さも無くて
本当に怖いのは他人に忘れ去られる事だった
人の想いの中に自分がいれば 私は永遠だと信じていたから
考える事は存在する事じゃなくて
他人の中にいてこそ 鮮やかさは増していく
声が発する甘い吐息も 嘘ばかりだと想いたくは無かったから
過去なんてどうでもいいの
ただここにいて
私はここにいるけど
あなたが私の事を考えなくなれば
私は消える事ができる
あなたは忘れるでしょう
私の事など‥‥
捨てられるのは怖かった
他人の頭の中から消えるのが怖かった
私は肉体の死を望み
死を怖がり しかし痛みは欲している
いくら目の前に広がる海で身を沈めたところで
誰も救ってはくれないでしょう
あなたが私を捨てるのを待っていた
この時が来るのを待っていた
それなのに今は怖いの‥
■物者。
捨てられる 裏切られる
幾度となく行われた行為
その度に憎しみを覚えては
見た事もない小さき者たちの声を聴く
どうして捨てられたのだろう
どうして捨てるのだろう
恐怖 混沌 眩暈
だけどあなたは違っていた
私の紅い道を見ても 怒る訳でもなくて
心配する訳でもなくて
まるで空気のような暖かい言葉を聞かせる
好きなんだと思う
けれどそれはまた別だとも思う
どうせ捨てられるのだから
好きな人たちに感謝の気持ちを言う事は
自分が頼り切っている事の証
逃げる事ができなくなってしまう
私が愛した街は闇の中
気が付けば 白い雪ももうすぐですね
帰るべき場所はここじゃなくて
あなたのもとだと信じていたい
けれど私は裏切るだろう
好きな人よ
永遠に生きて
私の心を消さないで
私を殺さないで
■この花の夢。
希望は上の空で 瞬いては足掻くだけ
紅い色の花も 鮮やかさを忘れて何時か枯れて思い出となる
思いつきは素晴らしく 目の前にかざしているが
無数の手にさいなまれて 実行する事はできなくなってしまう
色が交じり合うように 人々も交じり合うから
世界は平和で考える事もなく
人々が何を思うのも自由で 私もその中にいる
繰り返されるのは四季だけではなくて
飽きられた思いもまた 再び生まれ来る
捨てられた憎さを殺意に変えて
何故と問い詰めるのはもうやめて
繰り返される毎日に牙をむいた
私の口は爛れていて
もう何も言う事がてきなかったから
この下の歯が溶け出してしまう前に
研ぎ澄まして噛み砕いてしまう想い
赤く腫上がったものだけを突き刺して
膿を出してしまいましょう
零れ落ちる陽の光 夜に溺れて永遠に‥
■織り糸。
何時も誰かに影をうつして 似ている人を探していた
顔色ばかりうかがって 細まる目に嫌気がさして
思い出だけをひきずっては 凍えた体に針を刺す
痛みなんかもうどうでもよくて 絡まり始める未来だけを
過去に秀でた才能を 潰して紅く喰らうもの
道を外れて 永遠が来る
思うものなどもう何処にもなくて
あなただけを探していた
もう何もいらないから傍にいてと
そういう私は凍えしんでいくのだろう
冷たくなったその腕に 芽生えた創造ひび割れても
■深みて。
遠い記憶に流れていた音を 研ぎ澄ますように今に聴き
憂いを思い出しては 涙する事もなくなった
あなたがいなくなったその日から
絶えず想いは儚くて 貰ったものすら返す事ができずに
露になった自分の体だけ 傷つけては頬を打つ
流れる血潮は渦を巻いて 飲み込めれていくあなたの姿
受け止める力だけが少なすぎて 嫌がる事さえできなかった
ただみつめているだけでよかったのに
自分が何を望んでいたのかも分からず 狭間に蠢く希望
傍にいれるだけでよかった あなたが生きているだけで
振り返れば誰もいなくて
行き着いた道でも 夕闇に見えなくなってしまう
橙色に爛れていった思い出だけ翻し
あなたの背を何時までも見守っていた
傍にいる時は愛しているだけでよかったのに
欲望は欲しがるまま増えていき
いなくなって初めて冷める あなたの暖かさ
大切なもの程失う事が怖く 見えにくいから
もう一度だけ会えるのならば
あなたにどんな言葉をかけようか
手に持った夕闇だけが 朝を思い出させないように夜を招いた
■アネモネ。
外はもう寒く 部屋にいれば安全で
わざわざ誰に会うという事もなく 毎日が過ぎる
吹く風も感じることがないし 窓をみれば人が分かる
いくら偽りの言葉だと知っていても 私は信じてしまうから
心は何時も誰かの傍で 頼らなければ生きていけないと思ってた
けれど独りになって思う事は 私が全てを拒んでいたんだ
この救いも嘘だと言って 捨ててしまう日が何時か来てしまうのでしょうか
あなたが好きと言った私は 地面に這って生きる事しかできない人間で
足と腕は既に傷だらけ 醜い顔は見る事もできなくなっているのに
あなたにあげたその花は 薄れ行く希望
枯れてしまう前にどうか水をあげてださい
好意はもたれるものではない
何時か捨てられると分かっているから 一線をひいておく
今までに築きあげられたその壁は 幾重にも重なって間違った意思となる
思い込みは激しくて たばこの煙でも吸い込んで腐る肺
もうやめたいと思っても 爛れるまで分からないのね
火を消したあなたは 汚いもののように私を扱うだろうし
灰に帰す事もしてくれないのなら 黒い絵の具をつくりましょう
塗りつぶしては泣いて はげる塗装
ひび割れた向こうに見える空は
幾等窓越しにみても 寒さの前には曇るだけ
吹く時に痛みを捧げることになるでしょう
あなたが好きと言った私は 地面に這って生きる事しかできない人間で
足と腕は既に傷だらけ 醜い顔は見る事もできなくなっているのに
あなたにあげたその花は 愛の苦しみ
捨ててしまうくらいなら 初めからやさしく手なんて差し伸べないで
救えないって言って
嫌いと言って
殺してやると言って
何もできなかった私を恨む事もしないあなた
私だけが今でもあなたを見ていた
きっと何時までも
また会えるだろうと信じて
■凪。
震える程空は遠く 幼い頃見た星を見失ってしまった
思うだけでも辛いのに あの土地に帰る事なんてもうできない
どんなに守っていても 誰かに笑われている気がして
描く事もやめてしまうかもしれない
生み出す事はた易く 眼で受け止める事もできる
けれど人が影響を及ぼす風は
何処までたどり着くのかが分らない
相手のいくてを阻む向かい風ともなりえるし
時には身を切り裂いてしまうかもしれない
その事実は曖昧で 知るべき事さえ学んでいれば
こんな過ちを犯す事など無かったのかもしれない
思いは遥か彼方 森に覆われ白く凍える土地
風も届かず息も絶え 何もできる事がなかった
ただ冷えた手 ひたすら暖めていた
暖まることなどもうないのに
時が止まったような町
声も届かず 永遠がそこにあるようだった
何も変わらなければ 私はそこにいることができた
炎を望まなければ生きていけた
それなのに私は……
嘘をつく事はできず 微笑みに眼を伺い過ごしていた毎日
裏切られては信じ いつも傷つくばかりだった
抜け出す事なんてできない
手に余るほどの凍えた鳥
溶け出す事も知らずに待ちきれず死んだ
紅い涙を流す事もせず ただじっとしている
開け放たれた小さな窓 それだけが救いだった
冷たい風に凍えた体も 温かさを求める事もなく動かなくなるのか
もうだめなのかもしれない
もう走る事さえできないのかもしれない
冷たくなっていく体をただじっと眺めて…
■ラジオ。
耳だけを頼りにして ここまで歩いてきた
嘘も真っ直ぐ信じていれば 大丈夫だとおもってた
あなたの声が聴こえたのは ただ私健康な耳があったたげで
それ以外には理由なんてみつからなかった
私はいつもラジオを聴いて 知らない音に想いをはせていた
何も感じない腕でつかみとろうとしたもの
絶えず流れていたのに 私は救う事しかできなくて
自分に甘えて誰かに頼るばかりだった
もうそんなのはおわりにしたくて
自分の信じる音だけを聴くことにする
あなたの声も聴こえないように耳をそぎ落としてでも
耳だけを頼りにして ここまで歩いてきた
嘘も真っ直ぐ信じていれば 大丈夫だとおもってた
でも辛い 独りは嫌だった
悲しいものは残酷なものを生み 果てしない空へと逃げてしまう
両手を伸ばしてみても あなたにはとどかないだろうから
もうナイフを手にもってしまった
後は少しの勇気とあなたが私を捨ててしまえば
わたしはいつでもラジオを聴く事ができる
信じたい音 何にも邪魔されずに
私だけの音を囁いて‥
■枯葉。
明かりが消えて行く街をぼんやり眺めて
終わり行く時を肌で感じている
皆気付いていたはずなのに 口を閉じたまま
見て見ぬふりをしては 嘘ばかり言い合う
人はこの街で生きている事実を 他人に求め
何もせずに離れ始める
鍵のかかったドアをこじ開けようとしてみるものの
初めからドアなど何処にもなかったのだと思う
四角く囲まれた空 雨雲もそこには無く
雨も晴れもそこにはないのだと思う
ただあるのは 言葉のいい加減さと移ろいやすい心
好きだと言って 嘘をつくあなた
私はいつまでも信じて 努力をする
疑う事のない私を 笑えばいい
悪意を感じて黙る人 落ち行くものたちを眺めて嘲笑う
混沌とした時代に生きて 後についてきたものをなぎ払う
何時しか街には壁が出来初めて 鎖に繋がれたものだけが永遠をこう
欲しいものを手に入れても 欲しがるものたち
輝きを求めては 古きものを崇め新しきものを潰す
腐り落ちた肉片を拾うこともせずに
永遠などどこにも無くて
街の明かりが消えるのをただじっと待つ事しかできないの?
足掻くものを踏み潰す事ももうしなくなった
離れ行く街
あなたに何を残してくれた?
■ゴミ。
もう要らない黙ってて 過去のものを捨てられたらどんなに楽なのでしょう
あの声もこの声も耳鳴りのように響いて 今でも私を苦しめる
限りある時の中で生きる事は 何にも耐え難い事なのに
どうして私を縛るのか…
はき捨てた思いを蘇らせて あなたは言うけれど
それが重荷だって事にどうして気付かないの?
もう考えるのも嫌で 今だけ真っ直ぐ見る事ができたらどんなに楽なのでしょう
零れ落ちていく未来など遠い過去にしておきたかった
去る者を負わず 来るものを拒んで
高い壁を築いてしまった
もう会えないと分っていても
壁を越すだけの力など私には残っていない
うごめいてもなんの意味もなく
爛れていっては過ちを繰返す
罪は生まれた時から始まっていて親を憎む
もうあの地へ帰れないと駄々をこねたのは何時の事か
切り刻んだ腕からは痛みさえ消えて
悲しみが溢れるばかり
誰かに分ってほしくてした行為も空回り
寂しいだけでは報われず
涙を流しては唇を噛み締める
ここにいてもいいと言ってくれたあなたはもういなくて
流れに身を任せるのも悪くないといったあなたは何処へいったの?
もう二度とあなたには会えなくて
それでもいいから私を捨てないで欲しかった
いらないと思う想い 過去から溢れ出て
必要なものは未来にすら願う事もなし
ただ古びた傷だけながめて
死にたいとまた思う
不安はいつまでもそのままで
終わりがくるまで繰返される
誰か助けて……
■足跡。
踏み外した道にできる足跡は
苦しみ汚れて 誇らしい
幾度となく戻ろうとした道を
振り返っては向きなおす
歩く事さえままならないのに
拓かれていない森を歩くのはとても苦しかった
雨が降り何時かその道が消えて
帰れなくなってしまう もう
嬉しかった日々も 愉しかった日々も
あの時戻る事ができたのなら
こんなに苦しい思いをしないで済んだの?
未だ振り返り歩き続けているけれど
目の前に光に見えなかった
何時まで続くのだろうと目を凝らす
誰もいない街をさっそうと歩く
街灯だけが私の背中を押して
重たい足を前へと動かしていた
暮れる日々も昇る日々も
何時か廻らぬ日々がきてしまうのだろうか
終わりを望んでいる訳じゃなかったのに
走って行けた場所にも
今は行けなくなってしまっている
どんなに努力しても帰れる場所ではなかったから
真実の場所を探して歩きつづけたものの足跡は
過去を忘れて戻れない
雨は全てを消すように皆に降り始めるだろうから
その前に帰りたかった
今を無くし彷徨う足でも
今帰りたかった
人の軌跡をなぞるように
空に描いていた思い
吐き捨てて未来の闇へ‥
■配線。
置き去りにされた時の中で 寂れていくもの
瓦礫に伝う雨は 鐘を錆びれさせて取り止めも無い自由を与えてくれた
腐り始める事も知らずに 脆い時を力強く踏みしめては
哀願するように周りを嘘で塗り固めていく
帰れないと知っていながらも 繋がりを求めてしまうから
長い時の中で ぼくたちは生きていた
一瞬だと思っていたものでも 過去は生き続く
永遠ではなくても何時までも廻り
手に触れるよりも早く 崩れ落ちた
砂よりも細かく 金よりも重い
ぼくたちに課せられたものは
あまりにも大きかった
手を伸ばせば変われると思ってた
僕たちが力を合わせれば変われると思ってた
けれど何時までこのままなのだろう
あれから何年が経った?
ほら何も変わっていない‥
ただ生きていただけだったね
手に余る程の想いは ぼくたちには耐え切れなくて
お互いを潰しあっては 足掻く
初めなんて覚えているはずもなくて
今が当たり前だと思ってた
永遠など信じていなかったぼくたちは
何時しか偽りの長き時の中で憂いを信じ
眠りについた
明ける日が来る事も忘れてただじっと眠ってた
幸せそうに とても幸せそうに
■胚芽。
君の声が聴こえなくなった耳で 私は何を聴く?
微笑まないその横顔を見て 私の光は消えた
何も要らないと思う 君に全てあげたいと思うから
夕焼けに生える金網を 周りに囲んで一人きり
砂を掴んだその手も 寒さのあまり零してしまう
もう君を触れる術さえ残っていないのなら
どうしてあんなに変わってしまったのだろう
時初め 時終り 何が切っ掛けだったのか
苦しい思いをしてまでも 止まる事の無い波は
君を連れ去り 私を沈めてしまうだろう
もう戻れない
息吹など聴こえなくて 肉体の感覚すら危ういのに
繰り返し生まれては死んでいく
命は儚いけれど かたちは何時までも残っていく
混じり合う事で生きる 交わす言葉で残す
本当にそれが真実なのか
私は君に全てあげたかった 君が好きだったから
どうしてあんなに変わってしまったのだろう
時初め 時終り 何が悪かったのか
後悔してまでも 止まる事の無い想いは
君に枷をはめ 私は何もかも捨てたい
君だけを考えていたい
でももう終わる 君が私を捨てるから
時初め 時終り 何が切っ掛けだったのか
崩れ落ちる想いも 全て君に
愛するものも 憎しみもあなたの胸に
■桜。
全てが滅んでしまえばいいと 若い頃は思ってた
自分が阻まれる事が嫌だったから 壁を無視して走って逃げた
何もできないと思い込んで 敷き詰められた教室
そこには世界の感情があって 私を泣かせていた
白いカーテンを揺らす風 未だに目の前にあるようで
廃屋の校舎 潰れてもなお私に焼きついている
思い出なんか何処にも無くて 日々は過ぎ行くだけ
手のひらを返すように 桜は散ってしまうから
さよならなんて言わないで もう一度だけ
耳にした音を頼りに 過去を振り返っていた
覚えているはずのない 愉しい記憶
知ることの無かった 友情
偽りの言葉だけ胸に抱いて 私は追憶の底へと足を運ばせた
もう二度とやってくる事の無い時
もっと今この時を感じて
■砂。
私から全てを奪って 今でも悩ませるもの
右手に時の砂 零れることも知らずに
何時までも怯えていた
考える間もなくて 操られるように
生きることさえ考えていなければ
私は生きていのいたのでしようか
殺して欲しい
私の思いさえ要らないから
消えてしまいたい
何も要らない もう何も
掴み損ねたものを 今でも大事に抱えていて
来るはずの無い過去に 煌めく夢を見ては
現実の壁を無視し続けた
どうしてそうなのだろうと憎みつづけて
深紅の唇寄せては 噛み千切って垂れ流す愛
爛れた心を蘇らせるくらいなら
どうして私を生んだのか
初めてもらった物に 喜びを感じても
今では邪魔なだけで 早く消してしまいたい
何処で間違ったのかも知らずに
歩き続けるのなら
足をつぶして亡きものにしたかった
踏みしめる砂さえ見えなくて
足をとられてもがくだけ
知らないのなら言わないで
濁す思いは捨てられて
笑顔なんていらなくて早く消えて欲しかった
殺したい
■模型。
私を作った多くの人 寂れた町に一人きりで
しがみついては風に吹かれ 漂っていた日
あの頃私はまだ新しく 見られてはもてはやす
髪はさらさらで腕は創造し 走る事だってできた
椅子に座っている今じゃなくて
昔はどんなによかったのだろうと思う
どんなに思い返しても綺麗なものばかり
集めて返しては現実に壊れ始めるのに
どうして今があるのか 私はどうしてここにいるの?
操られて捨てられて 欠けた心さえ埋められず
近くにあるものさえ見失って 砕けた目には小さな針
油を差される事もなくて 鈍る腕に火傷が無数
誰もいなくなった町で 私は一人
誰かが嘲笑って つけられた傷も
今ではかざりになっていた
心など最初から持っていなかった
あるのは樹の温もりとあなたの思い出だけ
繰り返される事のない日々
隠して想いは永遠に
終わったもの
流れて何処かへ辿りつく
延々と続く事のない永遠
忘れてしまって大地に芽吹き私になる‥
■人形。
日々の感情何も無く 行われる事は繰り返しているだけ
始めようとする事さえ手につかず 新しい道など見えてこない
自分が悪いと思い込み 他人を拒み始めた日
今から思えば壁だけができていて 頭上の陽を遮っている
私はとても自由で 縛られるものなど無い
こんなに願っていた自由なのに 今は怖かった
孤独は何時もの事だと あたまから決め付けて
蹴り崩した壁で血を流す やはり全て私が悪い
何もかも消えてしまえば 何か変わったのか
全てが私を必要としてくれたら 私はここにいてもいいのか
捨てられる事を恐れ 自ら捨てる
もうここには何も無いのに
口に入れるものは味のないもの 感覚が鈍るから
音を欲しがる耳でも 誰の声も聴こえはしない
飽きだした平和に嫌気がさして 死のうと思ったのは何時の日か
体の痛みと歪んだ顔 腕の傷だけは誰にも見られたくない
そうあの日 全てを失ったあの日
空腹と膿が私を襲う
抜糸の後未だに消えず 薬さえ拒んでいた
這う虫だけが 私のもとへやってきた
もう何も要らない
もう何も受けつけない
食べ物も飲み物も煙草も
もう何も要らない
もう何もかも捨てたい
愛してくれた人の言葉も自分に捧げる刃も
私は人形だった
何も感じない
何も恐れない
だから捨てられる
見苦しいから‥‥
■赤。
私なんていなければいいと思う
そうすればあなたが幸せになれたと思うから
一体何が満足?私をぶってそれで嬉しいの?
あなたは私に泣いてみせるけれど
自分の弱さを他人に見せ付けて 慰めて欲しいだなんて
甘えるのもいい加減にして
何時からそんなに自分の弱さを見せるのが上手くなったのよ
誰も私を見ないから 何もしなくなった
まだ誰かいる時はよかった
例え私を嫌っている人たちばかりの輪でも
私を嫌うという事実があれば
私がそこにいるのだという証拠になったから
ほら私をぶちなさいよ
本当に恐いのは忘れ去られる事
死ななくても私がこの世にいなくなってしまうから
だから見る人がいて欲しかった
けれどどうして私は壁を築く?
どうしてこんなに強固な壁を築いてる?
空は四角 太陽さえも遮って
私から皆を見えなくした
手に持ったレンガ赤い軌跡を残しながら上へ上へ
私じゃなくてあなたが死ねばよかった
死にたいんじゃなくてあなたに死んで欲しいの
何も聴きたくない 何も見たくない 何も言いたくない
何も考えたくないからあなたが邪魔
消えてちょうだい もう終わりにしたいの
幸せは私のもの 私だけのもの
■毒。
見えない聴こえない何もできない
私は何もできない人間
小さな花すら枯らせてしまって
私はその場蹲った
遠い思い出 あの坂道行く私はいつも
桜の木を背にして汗ばんだ
教室から見える桜も綺麗で
微かに香り 夢心地でした
皆知らん顔で毎日を過ごして
目の前のものだけ追いかけていた
今に嘘をついていて
私は目をつむりました
街は平たくビルなどなくて
白樺と長く続く道路だけが真っ直ぐ伸びて
冬が来て裸にされても凍えたものは真っ直ぐでした
恐れも知らず 振り返ることをやめてみてた空
立ち止まる事も知らないから 光は線
綺麗なものさえ見失ってしまったね
見えない聴こえない何もできない
私は何もできない人間
小さな花すら枯らせてしまって
私はその場蹲った
小さな根をみつけては針をさすように
あなたを枯らす私は毒で
腐り行く腕を切り刻んでは流す道
どんなに愚かなのでしょう
離れて行く人止められず
向かってくるもの殺めてしまって
私は何処へ行くのだろう
私は何がしたかったのだろう‥
遠いあの日
桜を背にして蛇行した
皆真っ直ぐ前みてた
私はとても眠たかった‥‥
■光かざして。
君が待っていてくれた 笑顔を絶やさず待っていてくれた
けれど今思うよ 君がここにいないこと望んでいた
もう出会った日の事も忘れてしまったね
ここにいる事が当たり前のように振舞って
ボクたちは時が過ぎるのを忘れてた
何度もくり返し叫ぶよ 何かが足りないって
言葉で補えないから体でなんて
気休め抱いて微笑んでも悲しいよ
水で感じて 流れる冷たさ
流れていれば凍る事はないけれど
一度でも立ち止まってしまったら動けなくなるね
だからボクたち走ってた
今に置き去りにされないように無視して走ってた
あの頃の夢 潰されても今でももっているよ?
君と別れたあの日から幾度となく季節がめぐり
ボクたち大人になった
知識もないのに大人になってしまった
帰る場所なんてどこにもなくて
やはりここにいるだけで
歌う詩 虚しく空に解き放ってた
悲しい言葉 辛い言葉 何を残しただろう
ボクたち居場所がないね ここもほーむじゃなかった?
あの日全てが変わったと思った
けれど未だボクたちここにいた
何ができるだろう 何をしてきたのだろう
ボクたち何処へ向かうの?
光なんて知らないよ 部屋の隅に出来た影いつも怯えていたね
狭い部屋に紙くず沢山 クレパスも沈んでしまってた
折れた鉛筆幾らだろう 遠いあの日に覚えた価値も忘れてしまってた
思い出は枷になるだけで 前を塞ぐ壁
だから捨てたいのに帰りたいのは何故?
ボクたち大人になった
何も知らないのに大人になってた
何ができるのだろう
何がしたかったのだろう
挟まれる世界で光でもなく影でもなく
私は生きてるって言えません?
光かざしてどこまでも
進める足さえあればなんとかなるよ
例え道に迷っても 後ろには道ができていたから
■潮騒。
腐り始めた床 足の踏み場もなく
ただ同じ姿勢で立っていた
崩れる空を望んでいたのに
紅くなる太陽に恐れを感じてた
ただうねる海 潮風も消えてしまう
誰も感じる事のできない だらけた感触
錆び付いて この床と同化してしまう
芽吹いた芽も 潮に負けて枯れてしまうだけ
大切なもの 思い起こす
繰り返すだけの毎日 どうしてここにいるのか
触れる事叶うべく事もなく
私はただじっと過ごしている
腕もあるのに 目もあるのに
描かない見ない
耳もあるのに 鼻もあるのに
聞かない嗅がない
何を感じていれば幸せなのだろう
見なければ知る事もなかっただろう
焼きついた記憶を剥ぐ事はできなくて
瓦礫と化す部屋に蹲る
近づけば見失い 遠ざかれば泡のように消える
覚えたもの 感じたもの
深くあの海に沈むのか
魚も花もないあの海に
潮風体にまとわりつく
けれど感じれない
全て全て全て
■無題。
見えないから 目をつむり
聴こえないから 耳を塞いで
もう何もいらないと思っていたけれど
あなたが側にいてくれさえすれば
それだけでよかったの
口は嘘をつくから
肌は心を奪ってしまうから
手にしたものほど疑い深く
夢は空をも潰していた
あなたに私が見えていたのかな
繋いだ想いも記憶に残らず
あの日はまるで‥‥
だから側にいて
黙っているだけでいいから
近くにいて
寂しいんじゃなくて 心細かったんだと思う
大切な人がいなければ 夢がなければ
事足るものなんてないと思うから
だから側にいて
遠くへ行かないで
あなたの全てを奪って 檻に閉じ込めたい
手を縛って脚に枷をはめて
もう何も感じないように
何処へも行けないように
だから側にいて
ずっとずっと側にいて
■黒。
殺せ殺せ頭の中でそう叫ぶのは誰?
愛して欲しいなんて言ってもいないのに
あなたは側にいてくれた
どうしてそうやって私を苦しめるの?
離した最後の手 今でも覚えてる
読み返した意味のない愛の言葉
今では邪魔になるだけ
どうしてそうやって傷つけ合うの?
最後に最後の言葉 もう忘れたい
消えて消えて思い出たち
舞い落ちる雪に熱を奪われ
放した言葉の刃も
今では朽ち落ちる枯葉のように
殺せ殺せ頭の中で叫ぶのは誰?
■笑顔。
その笑顔は誰の為?
そんな事考えて悩んでしまう
優しさなんてものは
心にゆとりが必要!!
だから私は優しくないよ(笑)
見えないものに手をのばし
仰ぎ見た空は
今にも落ちてきそうな感じがする
熟れすぎた実は
種も腐って 見向きもされないよ(泣)
あと何回笑えるだろう
桜が散る頃 君はここにいるのかな
手に入れたものなんて本当は
何もなかったから
その事に気付いて泣いても
もう遅かったよ
春はもうそこまで来ていたからね
大事なもの 何時まで持っていられる?
壊れないものなんて 世界(ココ)にはないよ
忘れ去られるものは
物もそうだけど人も!!
だけど私は大事に抱えていたい(泣)
近くに居すぎたから見えなくて
今では何より大きく感じられるよ
心にあるもの大切に
どんなに抱きしめても
思い出だけは捨てられないさ さぁ笑って(笑)
これで終わりじゃないさ
先の事考えるのやめて走り出そう
今やれる事 すぐ
過去にも縛られないで
何も考えなければ走れるさ
皆側にいるよ
春はもうそこまで来ていたね
楽しむ事忘れずに
好きな人大切に
さぁ笑って!!
■歩道。
歩けば歩くほど道は遠のく そう思ったのは何時だろう
ふと立ち止まると周りには誰もいなくて
排気ガスの匂いと 凍える冬の風が体にまとわりつくだけ
閉ざしていた扉 何よりも高く遠くへ向かう
晴れた日は上を向いて 雨の日はうつむいて
うなだれる腕には 何時までも消える事のできない足跡
裏切られる度に嘘を増す 痛みを知る度嘲笑して
走り出した道には雪のにおい混じりの風が
思い出を連れて行くように後悔の向かい風となり
足跡も消してしまって 残る感覚は怠惰
気付いてみれば時間がなくて 手を伸ばしては振り払われる
差別のないものがひび割れ 倒れた椅子に火を這わす
灰に心を抱かれて雑踏に消える思いは
何かが違っているのだと ここから走り出して
汗をかいては風邪をひく 周りにいた雪蟲も
汚いもののように言葉吐かれる
燃え出して物に油を注ぎ 消え行くものを踏みしめて
走り出した道には雪のにおい混じりの風が
思い出を連れて行くように後悔の向かい風となり
足跡も消してしまって 残る感覚は後悔
掴んでいた思いも 変わる度に嘲笑うだろうから
道ゆく人々をすり抜けて 風が生まれ
取り戻した記憶のように現をぬかし
できたばかりの道さえ ともに過ぎ去る風のよう
歩き出してもまだ遠い 一体どこまで歩くのか
今日の天気は曇りのち雨。
■息声。
耳から入る雑音を 感覚として捉えず
剥げた塗装を塗り直すように 体に埋め込む
うなだれる首から垂れ下がる糸
地を這わず天も仰がず ただ空を行く
坂の下の並木道 白樺が幾重にも重なる
思い出の風景は傷んで 焼きついた目の奥に
燃え出した雅の斧 切り倒す日まで
彼女の歌声に息を感じる
何も生まれないこの光には
時を閉じ込めた氷のように思い出を映し出す
生き行く感情も 死にたいと思う心も
川から流れ出る 紅い卵
死に行く魚を食べるもの
腐る事をせずに閉じ込められた時を
這い這いとして匂いを交わす
平たい街並みを 縦に並んだ信号機
黄色に怯えいつまでも透明な光でいられたら
錆び行く糧に何を感じていれただろう
優しい思い 吐き出される死
自分を殺して何も無くなる
手首 腕 肩 腿
私に何を残すだろう
息声も感じられず 吐き出すものも駄
朽ちる前に殺してしまいたかった
自分の醜さ 過ちに嫌気がさしていたから
また誰かを傷つけた だから自分も‥‥
■椅子。
過去の罪が耳鳴りのように響き渡り
抑えつけられるように塞ぎこむ
言葉を遮る過ちを
耳を塞いでなきものにしよう
今あることは全部間違っているようで
どうにもならないと決め込んでしまう
微笑みさえも嘘に思えて
何も信じる事ができなくなってしまったよ
あなたがいない ここにいない
繋がる糸が赤く燃え出して
絡み合った身体さえも焦がしてしまう
どうしていれば良かったの?
腫上がる腕に白い杭を打ちつけて
悩めるものをあの地に埋めよう
信じるものさえ偽って
求める事をやめてしまった
先に見えるものだけに囚われて
今を見失ってしまうのであれば
何が正しいのかもわからなくなってしまうよ
あなたがいない ここにいない
繋がる糸が赤く燃えだして
絡み合った身体さえも焦がしてしまう
何をすればここにいられたの?
自分を信じていれば
あなたを信じていれば
あなたがいた ここにいた
過ちだけを繰り返しても
思いを胸にしまい込まないで
いつまでもあなたの側にいよう
信じぬいて 裏切られても
自分だけは‥ 自分だけは‥
■蟻。
クッキー求めてスタコラサッサ ケーキ求めてキッチンへ
地下から這出た生き物が 前へ前へと突き進む
触覚動かしコッチカナ 尻から目印甘い蜜
仲間とともにレッツラゴー 女王さまの為に突き進め!!
暗い底にいるのは嫌だと たまりに溜まったストレスが
ある日急に爆発したよ それが旅立ち記念日
ボクには羽根も生えていないから 地べたを這うばかり
いつも毎日の繰り返しでも いつか叶うさボクの夢
帰るところがあるし 食べ物だっていっぱいさ
子供たちがまっている だから前へと突き進め!!
クッキー求めてスタコラサッサ ケーキ求めてキッチンへ
地下から這出た生き物が 前へ前へと突き進む
触覚動かしコッチカナ 尻から目印甘い蜜
仲間とともにレッツラゴー 女王さまの為に突き進め!!
考え事は厳禁 迷わせるものは無視してゴー!!
自慢の顎で獲物を捕らえて 家へと帰るんだ
黒くて薄汚れた体だけれど そんなのおかまいなしさ
たとえ雨に降られても 仲間たちが待っている
夢を求めてスタコラサッサ 楽をしようだなんて思わない
どんなに小さな命でも 前へ前へと突き進む
気持ちだけでも大丈夫さ 皆も後からついてくる
振り返らずに突き進め 自分の為にレッツラゴー!!
■レイ。
自分を偽って また嘘をつく
他人にも自分にも
小さい頃 祖母に買ってもらった勉強机
表面はたばこの焦げた痕
まだらになった古びた机 そっと指でなぞる
今では見慣れた小さな街も 遠い風景で
目をつむってみてもあの道を歩けなくなっていた
疲れたと言って逃げ出した場所からは
今でもきらめているようで
何をさまよい悩む事も 忘れてしまっている
繰返すだけの日々に飽き出した
それを逃げと呼ばずに自分を探すのさ なんて誤魔化して
電池のついた玩具は 何だかとても冷たくて
延びたコードは見上げる空をも隠してた
繋がりは側にあるものさえ遮ってしまうのなら
人々は嘘をつき自分を隠す
過去の痛みを忘れる事ができないと 日々の記憶を偽って
あの緑も 遠い記憶も無きものにして
今を歩き 人は何を諦めるの?
■逆さ棘。
自分がいらない人間だと思ったのは何時のことだろう
今でも時々頭をうずめるような海に 魚がおどり出してる
消せないものはしまい込み 爛れた腕に包帯を巻くことも知らず
片手で隠しては 花が咲き始めた頃ばれる
永遠ではないと知っていながらも 私は生き続ける事しか知らなかったから
愉しい事があったとき程 死にたくなるのは何故だろう
絶望よりも欲望が勝ち 多分人をまた苦しめる事を知っているだろうから
何に怯えて日々を過ごしていたのだろう
有り余る自由の中で煙草を吸っていた
息は全てを隠して 霧深く
命を芽吹かせては 破壊を生み出す
何が欲しかったのかさえ 忘れてしまったのなら
死にたいと願うなら 自分で終わらせようと思う
本当にその時が来たのなら死のうと思う
あの日もそうやってナイフを片手に怯えていたよ
どうしようもない足で 歩んでいく事に恐れをなしていたから‥
もう終わりにしよう もう終わりに
全てにさようなら 朽ち果てるなら最後まで
この手に‥
■ジョウロ。
潤す水が無くなって 初めて知る渇き
見る物全てが嫌で 花に水をあげるのを止めた
飽きた訳ではないけれど 愛でた事も忘れた
晴れた日は部屋にこもり 見慣れた天井仰ぎ見る
何かを想像しては息を吐き 手を伸ばす
瓶に詰め込んだ種が幾重にも重なって
腐り始めた頃にようやく気付く
とり返しのつかない事をしてるって
歩き出してもまだ遠く 道すら迷い
地図はどこかに落としてしまった
そして家の暖かさを思い出すんだ
毎日の繰り返し それをまた呼ぶ声
ふり払った手は 何時までも差し伸べている訳じゃないから
ある日ふと気付くだろう 枯ゆく花にさ
急いでジョウロを見つけに走っても
何処に置いていたのかも忘れてしまってた
石に躓き 擦りむいたヒザ
大きくなった今でも その後が何だかかゆい
本を読んで生き抜き そんな事を毎日
描き溜めた絵も無視している
くだらない事想像して
外をみてもそこに花はなく 窓にそっと手を当ててみる
机の上に置かれた瓶 種にはカビが生えていた
それでも植えたらまた芽がでるのだろうか
急いで走ってみても 泣き出した空も敵
雨にうたれてびしょぬれで
種も手からこぼれ落ちていった
■飛ぶ。
人を騙してはいけない 人を傷つけてはいけない
それはこの世界の束縛 自らの仮の束縛
自分を騙さなくてはいけない 自分を傷つけなくてはいけない
それがこの世界の自由 自らの他人に対する自由
何をするべきか 今この時を考える
答えを求めて彷徨っても何時かは自分の傷になる
嫌いな人間を殺してはいけない
それはこの世界の束縛
嫌いな自分を殺してもいい
それがこの世界の唯一の自由
もう一度できるなら空に近づきたい
届かない世界はないという証明に
地を這って前だけ見ていて
空の青さも知らずに 陽の赤さも知らずに生きるのだろう
自分を束縛することで 他人を作る
自分を自由にする事で 自分を作る
絶対的な自由 この世界の自由
型取られた自分の姿を見失う
だから自らに傷をつけよう
この流れる赤さだけが自分の証だと思うから
陽を知らない 空の赤さ
後には傷つけた自らの深紅が 世界の隅を染めていた
見ることのできない世界で
君がいなくて
■無題02。
きしむグラス 割れる寸前で力を抜く
流れるものを想像することで 感情よりも理性が先に
考える程 想う人は遠のいて
手を伸ばせば君がいるのに 何時までも触れられない
寄りかかることができれば楽だけど
そうしないのは自分に厳しくありたいから
何が間違っているのか 何をしなければいけなかったのか
目の前の繰り返しが この息を決めている気がして
自分のカタチが消えゆくのをただ待っていた
腕を切ること 止めたはずなのに
体の痛みを欲してしまうのはどうしてだろう
何度も何度も見て確かめる傷
一体何を残して来たのだろう
過去に犯した過ちばかりを悔やんで
帰れないと泣く
今この時を忘れて 昔に溺れた
漂った海 風に流されて跡形もなく渇き
残るのは波に崩された思い出だけ
戻れない 戻れない 傷つけて流してしまいたい
帰れないなら 歩むべき理由もないだろうから
見えない足元 闇にすくわれた
見えない場所へ 聴こえない場所へ
腕を切ろう 血を流そう
それは普段みる事のできない自分のカタチだと思うから
消えないで消えないで
■君の終わり。
言葉はいつも足りなくて
あふれ出る想いは体の中で
自らを傷つけては悲観し
他人を見失う
君がいつも傍にいてくれること
それが当たり前になりつつある
何時からか その場限りの安心も
失う事の怖さに変わっていたよ
ボクが知らない君の真実
目を閉じて遮って
知ることの喜びと嫉妬
『好き』というだけでは 言葉は足りなくて
屈折した光に吸い込まれるように
あまりにも自然で 描く心
赤い色 好んで使うのは
今この感情が今この言葉に勝っていたから
だから君を大切に想う
しかし君は全てを戻そうとする
有り余るものを始めの場所へと
多分君もボクを裏切るのだろう
その言葉が頭の中で終わり無くまわる
同じなんだ君もほら
望む事 信じる事 欲する事
他愛のない事だって始まりへ戻すのだろう
君がいない怖さは 近くに人がいない静けさと同じ
結局ボクも同じことを願っていると気付いた時
終わりは間近に迫っていたんだと思う
見えないものは見えないままで
聴こえないものは聴こえないままで
目を閉じることも耳を塞ぐこともしないでいいから
始めに戻ろう うまれ出る言葉を捨てて
今振り返ることを恐れるなら
涙を流す必要もないだろう
痛みは感じたくないものだから
心は自分の為にあると思ってしまったから
後戻りはできない
夜明けそんなもの傷を赤く染めるだけなのに‥
■ホウセンカ。
何時までも白いスケッチブック 誰に見せる訳でもなくて
必要に迫られて描くのは 何も感じる事のない赤い痛み
本当のことは黙っておいて 会う人たちに嫌われないように
何も言わずに合わせていれば 多分皆が幸せだった
自分は酷い人間で 何回人を傷つけたのかも分からない
何時だって目に見えているのは 他人の目に映る自分
先を考える事がわずらわしくて 毎日のように逃げていた
自分を捕まえた人間 それは安らぎの始まりだった
目をふせて 思い描くのは
溺れる程の蒼い時代
空の色も人の色も鮮やかではなかった その時代
何を感じて生きて来たのか‥‥
人に迫られて 裏切った明日
自分の気持ちさえ 描く事ができずに
君がいない今日を過ごして不安になる
消えない未来は手に入れる事ができなくて
消す事ができない過去は頭上から
他人に笑顔を見せるより容易く この空を染めるだけ
微笑む今日も明日は想像する
それなのに君の影は何処までもついてくる
傍にいないだけでとても不安なのに
ほら君は目の前からいなくなった
何ものにも束縛されない鮮やかな空を
何ものにも揺らぐ事のない深い海を
何時になったら手に入れることができるのでしょうか
君がいない 明日は誰を‥‥
■桃色。
ふとした時に思い出す 過去に聴いた言葉や音
胸に響き渡るのは容易く 今あの時に帰る
出たドアをまた開くように 何度も繰り返して
幸せを剥ぎ取る音に耳を塞いでしまえば
鍵も要らずに子供のままで
甘い匂いの花びらを 口に含んでは吐き出して
一瞬の喜びを知っているから 何時までも生きてゆけると信じてる
けれど何が待つ訳でもない 変わらない日常の中で
うずくまって泣き出す人に 声も掛けてあげられないのはどうしてだろう
何も知らなければ傷つく事もないだろうから
寂しいという事を いつも言葉にしないでおいて
近づく事を知らないままで 感じてしまった優しさ
薄汚れたものをまた覆い隠すように 偽りの自分で固めるだけだから
そっと離れた人々の背を 振り向きもせずに走り去った
あの日の靴音が何時までも響いている
白い空に映える桃色は 君の体に這う線のように
めぐる季節を与えて 繰り返しという光の遅さで縛っている
もう戻る事のできない影に 負目を感じるのは
後悔の後に聴こえる あの音を忘れられないからだろう
また生まれ出る言葉を いつまで隠していられるのだろう
有難うという言葉の中に一体何を思うのか
さよならの笑みを隠しながらそれでも悲しそうなふりをしている
捨てることに喜びを感じ 消えることに願いを込めて
滴り落ちた桃色の雫を 拾い集めなくてもいいことに許しが生まれたよう
だから死ぬことを嬉しいと感じる
何を願うの?
今ここにある不安の解消
永遠に失う事のない安らぎ
けれどそれを求めて果たして生きているのだろうか
自分が何処へ向かうのかが分からない
だから死にたいのか?
何かに意味を見出したいのか?無理やりにでも‥
今はまだ信じることができる
今はまだ自分を偽っていられる
本当の自分を隠してまで?
騙し騙し 全てに偽りを隠しながら
もう終わりにしよう
この言葉最後に一度聞きたかった
まだその場所が分からないけれど
あの時 この音と想い出で
『おかえりなさい』
ほら心が安らいだでしょう
『気持ち悪い‥‥』
■ムカシ。
自由を求める程 束縛されている訳でもない
日常に不満を抱くだけ 無駄な時間を過ごしていると思う
そんな事考えながら求めるものは 意味のない現状維持
今日と同じをまた明日 それだけしていれば幸せ
例え何か特別な事が起きなくても 傷つかなくて済むから
そうやって日々を過ごしてい間 ふと思い出すもの
『昔はよかった』そういう人 だからと言って今に不満があるの?
ただ過去を振り返って 今を傷つけ うつむく人を無視
求める事さえ忘れてしまったのだから 仕方がない事なのか
日々を繰り返していく内に 必ず何かを失って
気付かず歩くその足は 何時しか赤く腫上がっていた
それを隠し彷徨う明日 何処へ行くというのだろう
別に人の痛みを感じれない訳じゃない だけど見ないフリ
面倒な事には関わらない方が特
だって学校や仕事で忙しいものね だから分かってる
他人に時間を割く程 暇じゃない
けれど何時だって少しは自分を考える時間はある
だから自分の事 大事に思っているのかもしれない
何時も自分だけを見ていて欲しいなんて思ってない
人に羨ましがられる力も魅力も持ち合わせてはいないから
だから少しだけなら 昔に求めていいだろうか
今まで不幸な人生を送って来た訳じゃない
今ここにいる自分があるのだから
他人を恨んだり 憎んだり 傷つける事はしたくない
手を差し伸べることに勇気はいるけれど
求めたあの日は必ず忘れられない
明日、未来の自分 創造する事できるだろうか
ムカシは良かった? けれどムカシに戻りたくは無い
今何も無いこの生活でも 十分に幸せだったから
本当に?‥‥本当に?
■右目。
誰もいなくなった夜の道 別れた後の熱り
想い出に変わる前に 記憶を辿る手は
何時ものように右目を隠して現実をふせる
今日という日を求めて 歩いて 信じてきた道
容易にすれ違う心と体は 何を欲していたのだろう
いなくなった後で気付くのは何時もの事で
今日の繰り返し 明日また
手を伸ばしては遠のく暖かさは
想像以上に寂しさを増して
考え行く言葉を出そうとしても 届くのかも分からない
小さい目の中には一体何が映っていたのだろう
他人に一体どれくらいの迷惑をかけて来ただろう
誰かを傷つけては 蒸し返して
悩むことなどに意味はあったのだろうか
今ここで自分の頑張っている姿
一体何人の人に届くのでしょうか
変わりながらも生きてきた そんな人間を嘲笑う
周りにいた人たちは優しいけれど 人間は皆弱いもの
それを知っていながらも頼ってしまう自分は嫌な人間
明日また君に会うのが怖くなる 繰り返して
互い寄り添う事もなく 肩を並べて話してた
時間はまるで夜の明かりが続くように
永遠のように思えてた 明日また
今日を口惜しく想うほど充実した日でもない
けれど今日を想い出に残そうとするのは
今同じ時にあなたと居る事ができたから
君の声が聴こえなくなるまで耳を傾けている
他人に一体どれくらいの迷惑をかけて来ただろう
誰かを傷つけては 蒸し返して
悩むことなどに意味はあったのだろうか
今ここで自分の頑張っている姿
一体何人の人に届くのでしょうか
いつも有難う 支えてくれて有難う
強い自分 弱い自分
それなのにあなたは今も声をかけてくれている
本当に有難う
この小さな右目 隠す事なく今を見続けています
■黒髪。
手を取って飾って見せる あの人たちに
結んだ線は何処までも続いているけれど
目に焼き付いて離れないものがある
私はあなたにはなれなくて
どうしていいのかも分からない
けれど理想に近づこうとする今
あなたを好きでいられる
何時まで許しを待っている 一体誰に?
かざしていた光すらこの手から零れてしまって
黒色だけが体を取り巻く
優しい言葉で落ちて
ひかれていくその緑に
まだ知らない色を求めるなら
自分を好きでいられる
何処までも続く事のない道
限りある時間で合わさる光
同じに場所にいられた昨日を
忘れてしまえば 先に進む事ができたのか‥
言葉につまった訳ではなくて
話しをしなくてもそこに生きているだけで幸福
肉を切り取るまでもなく赤みを帯びたものは
誰かがいない今日を憎むのではなくて
差し伸べる手を求める訳でもない
始った命なら 最後まで
だからひかれたのかもしれない
近くにいて欲しい
あなたにいてほしい
そう望む自分の醜さを覚えたのなら
今この瞬間に昨日を切り捨てた
何処までも
何時までも
あなたの傍に
君の近くに
■雪桜。
触れる度あふれ出る
限りを尽くして知る嘘で固めた真実でも
散る事なく繋がる歳をとる度見えなくなって
行動にすら移せない
叫んでいたあの頃より 幾分、大人になったのかな
忘れる事は容易いけれど
残していくのは大変流れる人々を見て
思い描いた未来はどんなカタチだったのだろう
明日に胸馳せるより今日
昨日に囚われるより 今、望むよりも 取り戻すよりも
今作れるものが ほら触れる度あふれ出る
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